一人暮らし生活につきまとう面倒ごとのひとつが、食後の「食器洗い」
食器洗いの面倒さを知った一人暮らし始めたての人は、実家のありがたみを再認識したのではないでしょうか。
この記事を読んでほしい人
- 食器洗いがとにかくツライ……、と心が折れかけている人
- 家事の時間を短縮し、趣味や作業に使える時間を増やしたい人
誤解を恐れずに言わせてもらうと、ぼくは食器洗いをすることにほとんど価値はないと思っています。
(実際、現在はほぼ食器洗いをしていません)
1人で暮らすということは、それだけでも大変なこと。手を抜けるところは適度に手を抜いて時間や体力を節約することは本っっっっっっっっ当に重要です。
というわけで、ぼくが10余年の一人暮らし生活で実践してきた食器洗いの上手なサボり方をここに綴ります。
- 食器洗いをしなくても済む簡単な方法
- 食器洗いの負担を激減する方法
1人分の食事で使う食器を洗うのにかかる時間は5~10分ほど。1回あたりにかかる時間は確かに少ないですが、それを毎日繰り返せば年間で約30~60時間(朝・昼もやると最大約180時間)浪費します。
食器洗いを賢くサボって、ゲームや動画鑑賞、お肌のケアなど自分のためにご利用くださいませ。
【邪道】一人暮らしの面倒な食器洗いを除外する方法
ではさっそく、一人暮らし生活の厄介事、食器洗いの面倒を除外する方法(邪道)について解説します。
今回紹介する方法は下記の3つ
- 紙皿で食べる
- お皿にラップを敷いて食べる
- 食品トレイやフタをお皿にして食べる
九九位流の見栄えよりも簡便性を重視した方法です。誰かと食事をとることの少ない一人暮らしと相性がぴったりの方法を厳選したので、ぜひながめていってください。
紙皿で食べる
使い捨ての紙皿でご飯を食べれば、食器洗いの手間がかかりません。
使い終わったら捨てるだけ
シンプルな方法ですが、時間がない社会人にとってかなり有効な方法ではないでしょうか。
また紙皿以外にも、下記の使い捨てグッズを併用してもいいでしょう。
- 紙コップ → 飲料だけでなく、汁物の容器にもなる
- 割り箸 → 大体の食べ物は、箸があればなんとか食べられる
この手の提案をするとよくあるのが、
という反論。
ぼくの意見としては「そんなにナイーブになる必要はない」です。
たとえば割り箸は建築用の木材などの精製で生じた木片や、間伐材などが使用されます。そのままゴミとして処理されてしまうくらいなら割り箸として役立った方が木にとっても本望ではないでしょうか。
それから、あなたが使わなくても割り箸は作られ続けます。割り箸をつくってお給料を貰っている人がいますからね。
(現在は主に中国の人たち)
それから環境問題について。この点も適切な処理をすれば、コストは少なからずかかりますが環境への影響は出にくいです。素材が木、つまり天然素材ですからね。
以上のことから、紙皿などの使い捨て容器の使用に罪悪感は無用。自分が楽をするために利用しても問題ないとぼくは考えています。
以上、おしまーい。
コストという面でも、それほど悪くありません。
ぼくがよく購入している紙皿は、30枚入りで約110円。1食あたりのコストはおよそ4円となります。
とおすすめばかりしてもアレなので、紙皿の欠点についても紹介。
- 薄いので耐水・耐油性が心許ない
- 柔らかいので片手で持つのにキケンがともなう
耐水・耐油性がある紙皿でも、食品によっては油分がしみてくることがあるので注意が必要です。
キッチンペーパーなどを下に敷いて使えば、テーブルを汚す心配もほとんどなくなります。
キッチンペーパーは食後の台拭きや電子レンジの掃除など、さまざまなシーンで活躍してくれるので、用意しておくと意外と便利です。
お皿にラップを敷いて食べる
普段使っているお皿の上にラップを敷き、その上に料理を盛り付けると、お皿が汚れないためおすすめです。
こちらも紙皿同様、食後に捨てるだけなのでラク
コストとしても紙皿を使った場合より安くなりやすいです
丸めて捨てることができるのでゴミがかさ張りづらいです。ゴミ出しが面倒な人にとっては嬉しいポイントではないでしょうか。
また紙皿と違って浸透性がほとんどないので、から揚げやハンバーグのような食べ物をレンチンしても、下のお皿はノーダメージ。
とはいえ、やはり欠点はあります。
- 紙皿と比較して、ラップを敷くセッティング作業が少し面倒に感じる
- 破けると、結局食器洗いが必要なことも……
焦ってラップを敷こうとすると、ラップ面同士がひっついて上手くいきません。せっかちな人、不器用な人はストレスを感じやすい方法になるかもしれませんね。
また食事中に箸の先などが当たってラップが破けてしまうことがあります。そうなると結局食器洗いをすることになるため二度手間に……。
対策としてはラップを二重に敷くことで、たいてい防ぐことができます。ぼくは心配性なので、毎回二重にしています。手間は増えますがコストは大きく変わらないはず。
皿洗いの手間とラップを敷く手間、どちらが自分にとって負担が少ないか比較してみてください。「ラップのほうが楽そうだなー」と思ったらぜひご採用を。
食品トレイやフタをお皿にして食べる
冷凍食品やレトルト食品の容器をそのままお皿として使い回すのも、食器洗いをやらずに済む手段のひとつ。
もともとゴミとして捨てるものなので、追加でゴミが増えることがなく環境にもお財布にも優しい
たとえばパスタの容器やレトルトご飯の容器、カップ麺の容器などが食器としては有能。
レンチンを想定していたり汁物をいれたりする容器なので、当然耐水・耐油性は心配ありません。
が、やはり欠点も存在します。
- もともと入っていた食品を完食しないと容器として使えない
- 衛生面から考えて、その食事中にしか使えない
- 味移りする
まずはもともと容器に入っている食品を平らげてからでないと別の食品をもりつけることができません。
先に食べたいものがあるときは、前述した紙皿、ラップを使う方法で別のお皿を用意しておくのがいいでしょう。
衛生面から朝使った容器を夕飯に使うこともNG。洗っておけば使えないこともありませんが、それなら普通にお皿を使うのと変わりませんよね。
そして最後の欠点、それは味移りすること。
温めて食べるスイーツなどは、レトルトご飯の容器など味移りしにくいものを使うのがいいでしょう。
逆に味移りがうまく働くこともあります。
たとえばナポリタンのソースが残った容器。そこに冷凍のピラフなどを入れて加熱すると、おこげのようになったソースがピラフと絶妙なハーモニーを奏でます。
食品のポテンシャルを大きく引き上げることもあるので欠点となるか長所となるかは、あなたの工夫次第です。
【王道】一人暮らしの面倒な食器洗いを除外する方法
ここまで食器洗いの負担を軽減する邪道な方法をご紹介してきました。が、やはり王道の方法についても触れておかねばなりません。
- 食器を使いまわす
- 大きめのお皿を使う
- 食事する前になるべく食器洗いを済ませる
- 歯磨きをシンクで行う
- 食器を水につけ置きしておく
- 食器を重ねてシンクに持ち運ばない
- 食洗器先輩に頼る
食器を使いまわす
邪道の方で紹介した「食品容器を使い回す」に似ていますが、1つの食器を使い回して洗い物の量を減らす方法があります。
見た目は美しく感じないと思いますが、食器を使うのは自分だけ。
この方法で気になるのは、やはり味移りすること。
前述した「ラップを敷く」手段を併用すれば、多少面倒はともないますが、料理ごとに皿上の汚れをリセットできます。
大きめのお皿を使う
そもそも一つのお皿にたくさんの料理を乗せることができれば、使う食器は少なくすみます。
ワンプレートのようなバラエティのある見た目は食欲もそそります
底の深いどんぶりに、ご飯を入れてお肉や総菜など主菜・副菜たちをのっけてしまうのもアリ。
盛り付けが雑でも美味しく見えますし、食事をスピーディーに行えるというメリットもありますよ。
食事する前になるべく食器洗いを済ませる
ご飯を食べて落ち着いてしまうと、再度作業をするのが億劫に感じてしまいます。
そこで、調理をしたモチベーションを利用する
すべての食器洗いを済ませるのが難しくても、食後にやることがぐっと少なくなることは確実。
直接的に食器洗いの作業量が減る方法という訳ではありません。しかし自身の精神的な負担は大きく減らすことができます。
歯磨きをシンクで行う
シンクを別の用事に使うようにすると、洗っていない食器を溜めるのを自ずと避けるようになるはずです。
シンクで歯磨きするために、洗っていない食器は邪魔になる
狭い部屋ではユニットバス(お風呂とトイレや洗面所が1つの空間に詰め込まれているアレ)になっていることが多いはず。
季節によっては床の冷たさが苦痛に感じるユニットバスよりは、マットが敷けるシンク前のほうが歯磨きも快適に行えるのではないでしょうか。
食器を水につけ置きしておく
食器や調理器具を水につけておくと、油汚れが浮くので作業時間の短縮になります。
いきなり洗おうとすると汚れが落ちづらいだけでなく、スポンジに汚れが移ってしまいますからね。
食器洗いを後回しにする人は、水につけておくだけでも予備洗いになるのでぜひ実践してみてください。
最低限、強くこすり洗いすると表面の劣化が考えられるフライパンは、つけ置きしておくことをおすすめします。
食器を重ねてシンクに持ち運ばない
食器の数が多いからといって、重ねて一度にシンクに運ぶのはNG。
食器の裏が汚れてしまい、食器洗いの手間が増える
急がば回れ。シンクと食卓を往復して運んだ方が結果的に食器洗いを楽にしてくれます。
また小鉢など複数の食器を使うならお盆を用意しておくと運びやすくて便利ですね。
食洗器先輩に頼る
王道中の王道、時短家電の3柱のひとつ食洗器にすべての不浄を一任するという方法を、最後に紹介させていただきます。
購入資金と設置スペースに余裕があるなら間違いなくおすすめ
忙しい人の味方、時短家電。その中でも毎日料理をする人におすすめなのが食器洗い乾燥機、通称食洗器です。
食器洗いの時間を短縮できるだけでなく、食洗器にはざっくり下記のようなメリットもあります。
- 冬でも手荒れしない
- 実は手洗いより節水になる
- スポンジ洗いより雑菌の付着が少ない
などなど……
反面、やっぱり欠点も存在します。
- 設置スペースが確保しづらい
- 取り付けが大変
- 洗えないものがある
- 食器洗い中の音がうるさい
- ひどい汚れは予備洗いが必要
- メンテナンスの手間はかかる
はい、多いです。
ただ便利な面だけしか知らずに購入すると、だんだん後悔の気持ちが強くなることもあります。ですので思いつく限り紹介しました。
「そんなこと言われても使ったことないから比較なんてできないわよ」「九九位……キサマ、他人事だからってテキトーなアドバイスしやがって」
そんな感想を持たれた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな人はまず、試してみたいアイテムを借りることができる「レンタルサービス」を検討してみてください。
レンタルサービスはたくさんありますが、知名度もあって郵送日時の指定もしやすい「ゲオあれこれレンタル」がぼくのおすすめ。
食洗器は気になるけど一歩踏み出せない人は、とりあえず商品を眺めてみるのもいいかもしれません。見るだけはタダですから。
一人暮らしの面倒な食器洗いから解放される方法|まとめ
ここまでIHクッキングヒーター上に直接敷いた生卵のようなカオス文章に目を通していただきありがとうございました。
最後に、今回の記事の要点をざっくりプレイバック。
邪道だけど食器洗いの手間を限りなく0に近づける方法
- 紙皿で食べる → 食べ終わったら捨てるだけ。食器洗いの時短としては最強
- お皿にラップを敷いて食べる → こちらも捨てるだけ。ゴミが出にくい、熱に強い
- 食品トレイやフタをお皿にして食べる → 利用できるものはなんでも利用する精神。食品以外余計な買い物を少なくできる
やっぱり普通に食器を使いた人向け、王道の方法
- 食器を使いまわす → 洗う量を物理的に少なくできる
- 大きめのお皿を使う → 上記と同様
- 食事する前になるべく食器洗いを済ませる → 洗う負担を精神的に少なくできる
- 歯磨きをシンクで行う → 歯磨きの邪魔になる食器は片づける他ない
- 食器を水につけ置きしておく → 油汚れは強敵。強敵は搦め手で翻弄する
- 食器を重ねてシンクに持ち運ばない → 食器の裏まで洗うのは時間も手間もかかる
- 食洗器先輩に頼る → 代わりに
絞めてもらう洗ってもらう
家事は上手にサボらないと継続できません。特に一人暮らしを始めたばかりの人にとっては。
美味しいご飯で身体の健康を整えた次は、家事の負担を軽減して心の健康の維持増進に努めてくださいね。
それではまた!