突然ですが、みなさんの一人暮らし部屋に置いてあるゴミ箱って、サイズは大きいですか? それとも小さめのゴミ箱でしょうか?
ゴミ箱は、部屋で出たゴミをまとめて置く入れ物。見方を変えれば一定期間ではありますがゴミを保管しておく収納アイテムと捉えることもできます。
部屋の間取りやデザイン、予算などでゴミ箱を選んだ人は多いと思います。しかしゴミ箱のサイズは大小どちらが自分の生活で使いやすいかまで考えて選ぶ人は割と少ないような気がします。
狭い一人暮らしの部屋では大きいゴミ箱と小さいゴミ箱、どっちが使いやすい?
確かに限られたスペースを節約するなら、小さいゴミな個に軍配が上がります。しかし、
- ゴミの出る頻度
- よく出るゴミの種類
などの要素によっては、大きなゴミ箱の方が使いやすい場合もあります。
というわけで、あなたの部屋で使いやすいのが大きいゴミ箱なのか小さいゴミ箱なのか、判断する情報をきっちりかっちり解説していきます。
- 大きいゴミ箱が向いている人・向いていない人
- 小さいゴミ箱が向いている人・向いていない人
- 狭い部屋に置くゴミ箱は2~3個が最適+その理由
- 狭い部屋向きのおすすめゴミ箱
今回の情報を実践すると、ゴミ捨て作業で知らず知らず抱えていたストレスを大きく緩和できます。
「別に今使っているゴミ箱で困ってないっすわ」という人も、現在使っているゴミ箱が自分の生活の最適解なのか答え合わせをするのに有益な情報となっていますので、ぜひ眺めていってください。
大きいサイズのゴミ箱が使いやすい人
まず大きいサイズのゴミ箱が使いやすい人の特長からお伝えしていきますね。
ざっくり特徴を紹介すると、下記のような方々が該当します。
- 宅食サービスを利用している人
- スーパーの弁当をよく食べる人
- 集合住宅の上階に住んでいる人
- ごみの分別ルールがゆるい地区に住んでいる人
宅食サービスを利用している人
宅食サービスを利用している人は大きいサイズのゴミ箱が使いやすいです。
理由:食べ終わった容器がかさ張りやすいため
たとえば人気の宅食サービス「ナッシュ」の容器サイズはタテ16.5cm×ヨコ18.0cm×高さ4.5cmのサイズ。
容器を重ねて捨てたとしても、小さいゴミ袋だとすぐにいっぱいになってしまいますね。
(冷凍庫に入れるときもたくさん入らないことがよく話題になっています)
自分で捨てなくてはいけない場合は、大きいゴミ箱の方が使いやすくおすすめです。
スーパーの弁当をよく食べる人
スーパーの弁当容器もゴミ袋をすぐにいっぱいにする要因となるので、大きいゴミ箱推奨です。
宅食サービスの容器のようにかたちが同じでないことが多く、重ねて捨てられないことも多い
上記のことからゴミ袋の中に無駄なスペースが多くなってしまい、結果としてすぐにゴミ袋を入れ替える必要が出てきます。
ちなみにスーパーでは食品のプラスチック容器を回収してくれていることも多いです。洗って持っていくのが手間でなければ活用する方法もアリですよ。
集合住宅の上階に住んでいる人
住んでいる部屋の階数が建物の上階だった場合も、大きいゴミ箱が相性ばっちりです。
理由:ゴミステーションにゴミを持ち運ぶのが手間になりやすいため
ちなみにぼくが住んでいるのは4階建ての建物の4階。ゴミステーションまで階段で往復すると、お湯を入れたカップ麺ができあがるくらいの時間は普通にかかってしまいます。
通勤・通学の出発時にゴミ出しできれば効率的なんですけどね。だいたい朝はバタバタで……。
ともかく、ゴミを外に持っていくのに時間がかかる上階居住者は、大きいゴミ箱が使いやすいので採用検討です。
ゴミの分別ルールがゆるい地区に住んでいる人
ゴミの分別が厳しくない地区に住んでいれば、大きなゴミ袋にまとめてゴミを捨てることができます。
参考までに、以前ぼくが住んでいたところだと、生ゴミもプラスチックも資源ごみも全部いっしょに捨ててOKでした。
当然ゴミの種類によっては何日も捨てないのは逆に問題となることもあります。
(主に生ゴミですね)
しかし頻繁にゴミ捨ての手間が発生するのも生活のストレスにつながります。余計なストレスはプライベートだけでなく、学業や仕事にも影響が出る可能性を否定できません。
ストレスを溜めるかゴミを溜めるか、どちらが自分にとって許容できるかで大きいゴミ箱の採用可否を判別するのがいいでしょう。
大きいゴミ箱が使いづらい人
今度は逆に大きいサイズのゴミ箱が使いづらい人の特長について紹介です。
- 部屋にちょうどいい設置スペースがない人
- 生ゴミが頻繁に出る人
部屋にちょうどいい設置スペースがない人
結局大きいゴミ箱を設置するスペースがなければ、小さなゴミ箱を使うしかありません。
無理に大きいゴミ箱を置いても、導線を遮る原因となってしまう
導線とは部屋の中で自分が歩き回るルートのこと。この導線上に障害物があるとスムーズな移動ができません。
容量の大きいゴミ箱を使いたいなら、設置面積が小さく高さがあるタイプがおすすめです。(あとで紹介するおすすめのゴミ箱で一例をあげますね)
生ゴミが頻繁に出る人
生ゴミは放っておくと、悪臭や害虫が発生する素となります。できるだけ早く部屋の外に追い出したい厄介者です。
大きいゴミ箱を使うと生ゴミが何日も部屋の中に滞在する
これはぼくの経験談なのですが、バナナを食べた皮をゴミ袋に入れておいたら、2日後には羽虫が発生していたことがありました。
生ゴミとは異なりますが納豆の容器も要注意。臭いについては言わずもがなですよね。
夏場は極力生ゴミを発生させないよう意識するのがいいかもしれません。可能であればキッチン用のポリ袋などに入れて捨てるのもおすすめです。
小さいゴミ箱が使いやすい人
では次に、小さいサイズのゴミ箱が使いやすい人の特長をご紹介。ちなみに大きいゴミ箱が向かない人の特長とカブるところもあるのでご了承を。
- 生ゴミが出る頻度が多い人
- 広い居室空間を確保したい人
- メインの生活スペースが定まっていない人
生ゴミが出る頻度が多い人
生ゴミのように捨てたあとも劣化が進行するゴミがたくさん出る人は、小さいゴミ箱が使いやすいです。
ゴミ袋を入れ替えるサイクルが早いので、生ゴミを新鮮(?)な状態で処分しやすい
居室の衛生面を守ることに直結しますね。
できることなら蓋つきのゴミ箱を使ったりポリ袋に入れて捨てたり、卵の殻などはサッと水洗いしてから捨てるなど工夫が必要です。
広い居室空間を確保したい人
- とにかく足の踏み場を減らしたくない人
- 生活導線に余裕を持ちたい人
上記のような人は小さいゴミ箱を積極的に採用しましょう。
ゴミ箱一つで「狭い」という状態が一変することはありません。しかし一つひとつのアイテムを狭い部屋向きのものにすることで、6帖の部屋でも悠々と腕立てができるくらいスペースはできます。
部屋が狭いことにコンプレックスを抱えている人は、無駄に大きなゴミ箱ではなく小さめのゴミ箱で、部屋を広々と使いましょう。
メインの生活スペースが定まっていない人
「常にここに座る!」という場所が部屋の中で定まっていない人も、小さいゴミ箱が使いやすいです。
理由:座る場所によってゴミ箱の位置を容易に変えることができる
ソファでごはんを食べるとき、デスクで作業をするとき、ベッドで寝るとき……。それぞれの生活スペースごとにゴミ箱を設置するのは、狭い部屋向きとは言えません。
ゴミ箱を動かすのが手間に感じるかもしれません。しかしゴミ箱にゴミを投げ捨てるのも外れてしまえば結局手間が発生します。手間以上にストレスを感じる人もいるでしょう。
ゴミ箱が小さければサッと動かして自身の傍らに置くだけ。こっちのほうが確実ですよね。
小さいゴミ箱が使いづらい人
では次に小さいゴミ箱を使うのが向かない人の特長です。
- ゴミ捨てがめんどうだと感じている人
- かさ張るゴミが頻繁に出る人
ゴミ捨てがめんどうだと感じている人
ゴミ捨てを頻繁に行うのがめんどうだと感じる人は、精神衛生的に容量の大きいゴミ箱を使ったほうがいいです。
「私ってズボラだからなあ」と落ち込む必要はありません。ゴミ捨てがめんどうに感じるくらい、他のことに一生懸命取り組んでいる証拠だとぼくは思いますよ。
それからこの方法、ゴミ捨てのルールが厳しい地域とも相性がいいです。
よくある話だと、ゴミ袋はゴミ回収の当日しかゴミステーションに持ち込みできない場合があります。小さいゴミ袋でこまめにゴミを処分する手段がとれないので、大きいゴミ袋を使ったほうが効率的なんです。
かさ張るゴミが頻繁に出る人
大きなゴミが出る頻度が多いと、小さいゴミ箱では役不足になりがちです。
すぐにゴミ箱の中がいっぱいになってしまい、ゴミ袋を入れ替える頻度が多くなってしまう
ただし大きなゴミ箱を使用した場合でもゴミの形状によってはあっという間にいっぱいになることもしばしば……。
少しでもかさを減らすため、分解できるものや折りたたむことができるゴミは捨てる前に処置をしておくのがいいでしょう。
狭い部屋でもゴミ箱は2つ(もしくは3つ)持つべし
部屋が狭いと1つのゴミ箱でやりくりできそうなもの。しかし長い一人暮らし経験から言わせてもらうと、たとえワンルームでもゴミ箱は最低2つはあったほうがいいです。
理由:ゴミを捨てるための移動が多くなってしまう
部屋の中でゴミが出たとき、常に手が届く範囲にゴミ箱が存在するというのは、狭い6帖スペースでもなかなかありえません。あなたが宇宙人田中太郎みたいに手足をどこまでも伸ばすことができない限りは。
ゴミがすぐに捨てられないと「あとでまとめて捨~てよっ」となりやすいです。ちゃんと立ち上がったついでに捨てられればいいのですが、そのままゴミを放置してしまうと汚い部屋――いわゆる汚部屋に近づく要因にもなりかねません。
ですので
- リビング
- キッチン
最低限上記のスペースにはゴミ箱を設置しておくのが望ましいです。
メインのゴミ箱はできればキッチンに置きたいですね。やっぱりリビングに目立つゴミ箱があるのはインテリア性を損ないますから。
もし大きなゴミ箱を設置したいなら、部屋の雰囲気に馴染むインテリア性の高いゴミ箱を選ぶのがおすすめです。最後に紹介するおすすめのゴミ箱に一例を紹介しておきますね。
ちなみに項目タイトルに(もしくは3つ)とカッコ書きしたのはトイレ用のサニタリーのこと。コンパクトなもので問題ないので女性はこちらも用意しておくのがいいでしょう。
ゴミ箱を置くスペースがないときの代替手段
部屋が狭いと、コンパクトなサイズのゴミ箱でも邪魔になることは珍しくありません。もしくはゴミの種類やサイズによっては大きいゴミ箱に収まらないこともあります。
そういうときに仮のゴミ置き場として利用できそうな部屋の設備をピックアップしてみました。
- ベランダのスペースを活用する
- 靴箱の一角を活用する
- シンクの下を活用する
- 壁に掛ける
- 冷凍庫に一時保管する(生ゴミ)
などなど……
もし上記のような設備があなたのお部屋にも備わっていて「ちょっと持て余しているなあ」と感じているなら、活用してみてはいかがでしょうか。
狭い部屋でも使いやすい! おすすめのゴミ箱
最後に狭い部屋で使いやすい、おすすめゴミ箱をいくつか紹介させていただきます。
キッチン用
いきなりですが、ぼくが実際に使っているものと同じシリーズの商品です。
- 容量が大きいのに省スペース
- ゴミの分別がしやすい
- 臭い漏れを防げる
- 中にたくさんものが入っていても移動しやすい
複数のゴミを分別して入れることが可能。ゴミを捨てるとき以外は密閉しているので生ゴミなどのいやな臭いが居室に洩れるのを防いでくれます。
重量がある状態でも動かしやすいので、ちょっと床を一吹きしたいときやあやまって隙間にものを落としてしまったときでも対応が楽チンです。
そして一番の魅力は縦に長さがあるデザイン。狭い一人暮らし部屋の貴重な床面積をほとんど圧迫することがないのは非常にありがたいかぎりです。
2段タイプじゃなくて3段タイプなら俺も買ってたのに……という人は、商品ページに飛べば類似商品も表示されます。「コレ良さげ!」なゴミ箱があればチェックしてみてください。
リビング用
リビングはその名のとおり生活する上でメインとなる空間。そこに置いておくゴミ箱は視界に入りやすいので、できることなら自分好みの商品を選びたいですよね。
たとえば機能性にこだわる男性向けだと下記の商品が人気です。
フタつきのゴミ箱って臭いが漏れない反面「フタを開ける」という動作が伴うので、利用する状況によっては使いづらいこともあります。
こちらの商品であればセンサーで開閉をコントロールしてくれるので、フタを開ける手がふさがっていても問題なくゴミを捨てることができます。
消臭フィルター用ポケットも備わっており、消臭剤やアロマで臭い対策も可能。電動式なのでコンセント繋ぐ必要があるのかな? と思いきや、単3電池4本で動いてくれるので都合のいい場所に設置できます。
メタリックの見た目がスタイリッシュで都会的な点も心惹かれる要素。男の子だけ感じることかもしれませんが、ともかく良いものは良いんです!
それから女性にはこちらがおすすめ。
ゴミ箱と言われなければオシャレな収納棚にしか見えません。可愛らしい見た目とは裏腹に15ℓ×2の大容量となっており実用性も高いです。
ただし紹介した2つのゴミ箱の共通欠点として、ゴミ箱の正面に行かないとゴミが捨てられないことがあげられます。具体的なシーンとしては、
離れた位置にあるゴミ箱に、ぽいっとゴミを投げ入れることができない
ぼくは花粉症(+ホコリアレルギー持ち)なので、しょっちゅう鼻をかんでいます。紹介したゴミ箱の場合、手の届く範囲に置いておかないと使い終わったティッシュを捨てることができません。
ただしゴミが出たら確実にゴミ箱前に立つことがメリットになることもあります。
「立ったついでに~をやろう」
「そういえば~を持ってこなくちゃ」
といったマルチタスク(複数のことを同時にこなすこと)の習慣が身につきやすくなる
一つひとつの時短効果は微々たるものですが、繰り返すことで自分時間の大幅な確保になるだけでなく、プライベート・ビジネスを問わず効率を上げてくれるノウハウとなります。
余談ですが、女性ってマルチタスクが得意なんですって。
(右脳と左脳をつなぐ神経が男性よりも太いんだとか……)
最後に。
正直なところ、ぼくとしてはリビングに置くゴミ箱は100均のものでいいと思っています。機能性やゴミの許容量は心もとないですが、見た目は割とおしゃれな商品が多いです。
普通の人が普通に生活をしていて、かさ張るゴミがたくさん出ることってそんなに多くはないですからね。
まとめ
ここまでゴミのような文章に目を通していただきありがとうございます。
最後に、今回の重要ポイントをざっくりプレイバック。
まず大きいゴミ箱が使いやすい人
- 宅食サービスを利用している人 → ゴミがかさ張る①
- スーパーの弁当をよく食べる人 → ゴミがかさ張る②
- 集合住宅の上階に住んでいる人 → 1回1回のゴミ出し負担が大きい
- ごみの分別ルールがゆるい地区に住んでいる人 → ごみをまとめて捨てられる
続いて小さいゴミ箱が使いやすい人
- 生ゴミが出る頻度が多い人 → 生ゴミは不浄を呼び寄せる
- 広い居室空間を確保したい人 → 他の家具の配置に影響を与えづらい
- メインの生活スペースが定まっていない人 → ゴミ箱を適宜使いやすい位置に動かせる
以前接客業をしていたときの話。
会社のお偉いさん(本社の部長だったかなぁ)が店舗へ視察に着た際、ゴミ箱が汚いと注意されました。
「もっとも不浄が集まるゴミ箱が汚いと店全体も汚く感じてしまう」みたいなことを言われていました。
当時のぼくは「おっしゃるとおりで!(……ふ~ん。それより休憩したいから早く帰ってくれないかな~)」と聞き流していましたが、ブログを通して一人暮らしと向き合っている今は、ちょっと思うところがある考え方です。
自分が心から気に入ったものってみなさん大事にしますよね? ゴミ箱も「これでいいや」で選ばずに、自分の生活にぴったりのベタ惚れデザインで選ぶことで、キレイに使う意識が芽生えるはず。
自分の一人暮らし生活で使いやすいサイズのゴミ箱を知ることで、自分にぴったりのゴミ箱を使い、居心地のいい空間づくりをしていきましょう。
それではまた!