「収納の少ない部屋にはやっぱり収納付きベッドが1番使い勝手がいいの?」
「おしゃれな部屋をつくりたいんだけど、収納付きベッドはデザインってどうなの?」
一人暮らしビギナーだったころのぼくと同じく、上記のような疑問を抱いている人はぜひこちらの記事をご覧ください。
- これから一人暮らしを始めようとしている人
- 狭い部屋の収納に困っている人
- 寝具は見た目にもこだわりたい人
収納付きのベッドは、寝具として使えて収納家具としても使える、まさに狭い部屋で使うことを前提にしたようなベッドです。
これさえあれば、自分の6帖部屋も、ものが散らかることが少なくなって快適に過ごせるようになる! と多くの人が一度は考えたはず。
ですが、疑問も浮かびます。
果たして本当に収納付きベッドは、狭い部屋にとってメリットだけしかないのか。すべての狭い部屋にとって収納好きベッドは救世主となり得るのか。
そこで収納付きベッドの真実について、狭い部屋の居住歴10年以上の九九位が、徹底的に調査。
- 収納付きベッドの種類や特徴
- 収納付きベッドのメリット・デメリット
- 収納付きベッドの狭い部屋での有効性
よくあるメリット・デメリットではなく、狭い空間に当てはまるメリット・デメリットをまとめました。
初めての一人暮らしで住むような狭い部屋でも活躍してくれるのか、その点についても詳しく解説します。
始めに結論を言ってしまうと、収納付きベッドは万人向けの寝具ではありません。
収納付きベッドにもデメリットは存在します。そのデメリットよりもメリットのほうが優れていると感じる人なら、収納付きベッドは使うべき価値があります。
その判断材料が、本編を読むことですべて分かります。収納付きベッド以外の選択肢も紹介しているので、寝具選びの参考にぜひご覧ください。
収納付きベッドを購入しようか迷っている人は、商品選びに失敗しないためにも、ぜひご一読くださいませ。
収納付きベッドとは
収納付きベッドとは、その名のとおり、収納機能を備えたベッドです。
寝具でありながら、狭い部屋に必須である収納スペースを備えています。
ひと口に収納付きベッドといっても、その形式には複数の種類があります。
- 引き出し付き
- チェストベッド
- 跳ね上げ式
それぞれの特徴について、簡単に説明しておきましょう。
引き出し付き|もっともシンプルな収納付きベッド
収納力 | 3.0点 |
---|---|
使いやすさ | 3.5点 |
価格 | 5.0点 |
まずはスタンダードな引き出し付きタイプ。シンプルな分価格が低めに設定されており学生さんでも手が出しやすいです。
短所として、一人暮らしが長くなってくると、部屋にものが増えて収納力が物足りなく感じてくるかもしれません。
それでもがんばって収納付きベッドだけで収納をまかなおうとすれば、不要なものを部屋に増やしづらくなるでしょう。
また寝床が低いため、疲れているときすぐ横になりやすいデザインでもあります。
ものを落としたときに破損にもつながりづらいことも、引き出し付きタイプのメリットです!
チェストベッド|引き出しが2段になり収納力アップ!
収納力 | 4.0点 |
---|---|
使いやすさ | 4.0点 |
価格 | 3.0点 |
こちらの収納付きベッドは、引き出しがチェストのように上下2段となっている分、収納力が大きくアップ。
一つひとつの引き出しが小さいため、大きなものを入れるのには適していませんが、小物などを入れるのには適しています。
またベッドの寝床が高くなるので、人によっては立ち上がりがスムーズになるなどメリットとなるでしょう。
跳ね上げ式|収納力最強のタイプ
収納力 | 5.0点 |
---|---|
使いやすさ | 4.5点 |
価格 | 3.0点 |
こちらの収納付きベッドは、3つのタイプの中では一番収納力が高いベッドです。
寝床の下はほとんど無駄のない大収納スペース。大きなものにも対応しやすいため、シーズンによって使用しない布団や毛布をしまっておくのに適しています。
立ったまま収納スペースを開閉できる点も大きなメリット。操作性もシンプルで扱いやすい商品が多い印象です。
この後解説しますが、収納付きベッドは湿気でダメージを受けやすいので、収納スペースをさっと解放して空気の入れ替えができる跳ね上げ式は使いやすさは高評価!
ただし、他の2種類の収納タイプに比べて価格が高い商品が多い点はネック。予算に余裕がある社会人になってからだと、自分好みの収納付きベッドを購入しやすいでしょう。
また収納スペースに特別仕切りが設けられていないので、比較的小さなものの収納には工夫が必要となります。
収納付きベッドのメリット
狭い部屋に置くことを想定したとき、収納付きベッドの大きなメリットと成り得るのは、下記の2点です。
- 収納家具と寝具の二つの機能を備えている
- 他の機能性寝具に比べて見た目がおしゃれ
収納家具と寝具の二つの機能を備えている
ぼくに言われるまでもないことですが、収納付きベッドは収納家具+寝具、2つの機能を有している点が最大のアイデンティティです。
クローゼットがない部屋や、本は読むけど本棚を設置するほどの量はない部屋には収納付きベッドはとても向いています。
ものが散らかりづらくなる分、片づけや掃除など雑事に労力を割くことが少なくなります。家に帰ってきてゆっくり身体を休めることにも役立ちそうですね。
ただし収納スペースを埋めるためにものをどんどん買ってしまっては本末転倒。急な買い物などでものが増えたときのために、収納スペースは少し余裕があるくらいがベストです。
他の機能性寝具に比べて見た目がおしゃれ
収納付きベッドの他にも、折りたたみベッドやソファベッドなどが機能性のある寝具として狭い部屋の一人暮らし向きの寝具です。
収納付きベッドは一般的なベッドの形状に近いため、他の機能性寝具よりも見た目の違和感が少なく、おしゃれな部屋がつくりやすいです。
部屋を広く使いたいし、ベッドのデザインも捨てたくない……そんな人には収納付きベッドは打ってつけな寝具です。
収納付きベッドのデメリット
収納付きベッドには、メリットだけでなく当然デメリットも存在します。
狭い部屋に置いたことを想定すると、下記の項目がデメリットと成り得るでしょう。
- 重い
- (価格が)高い
- 埃が溜まりやすい
- 湿気によるダメージを受けやすい
- 質が悪いと見た目は安っぽい
個々について、詳しく解説していきます。
重い
収納付きベッドは見た目からも分かるとおり、たくさんの部材を使用した寝具のため、一人で動かしにはけっこう重さがあります。
動かすときは収納用の引き出しをフレームから取り外して、なるべく軽い状態にしてからのほうが負担が少なく動かしやすいです。
ただし狭い部屋では取り外した引き出しの逃げ場所が確保しづらいことも想定されます。
あまりたくさん家具がある部屋や、ものが散らかっている部屋では、収納付きベッドの移動は困難となるでしょう。
(価格が)高い
シンプルなベッドに比べて部材が多い収納付きベッドは、価格も高くなりがちです。
収納方式や素材(天然木を使用している等)などの要素にこだわって収納付きベッドを探すと、10万円越えの商品も数多く見つかるはず。
「とにかく収納ができればいい!」という人は、比較的低価格の商品でも購入したときの満足度を得やすいです。
一方「ベッドは見た目も大事!」という人は、ちょっと奮発しないと納得のいく商品に出会いづらいことを覚えておきましょう。
埃が溜まりやすい
収納付きベッドは、収納引き出しの都合上、ベッドの下にある程度の隙間があります。
この隙間に埃が溜まると、取り除くのはとても困難。基本的には、ベッドを動かさないと埃をキレイに取り除くことはできません。
動かしやすいようフレームの下にフェルト(マットのような素材でキズ防止にもなるシート)を貼る方法がおすすめ。
掃除のために動かすのが面倒という人は、下記のような脚付きのベッドを購入し、マットレスの下に収納ボックスなどを配置して収納スペースを確保するほうがいいかもしれません
湿気によるダメージを受けやすい
収納付きベッドの収納スペースは、部屋環境によっては湿気が逃げづらく、カビや臭いの発生につながります。
当然冬や雨季など季節によっても湿気がこもりやすいです。ですので収納付きベッドを長く清潔に使いたいなら湿気対策はほぼ必須。
主な対策としては……
- マットレスからの湿気が届きにくい収納付きベッドを選ぶ
- 通気口など湿気を防ぐデザインの商品を選ぶ
- すのこをマットレスの下に敷く
- 定期的に開けっ放しの状態にする
上記のような方法があります。
収納スペースがボックスタイプで板に囲われている収納付きベッドであれば、マットレスからの湿気を防ぐことができます。
また上部がすのこ状になっている、下部に通気口があるなど空気を入れ替えるデザインになっているものだと湿気によるダメージを抑えることができます。
ときどきマットレスをどかして使っていれば、清潔な状態が長持ちしやすいです。
提案しておいてなんですが、下部に通気口があるタイプは正直なところ申し訳程度の換気能力となることが多いです。
もちろんないよりは圧倒的にいいですが、湿気対策としてはあくまで補助的な機能と割り切ってしまったほうがいいかもしれません。
収納スペースの床面にすのこを敷いておくことで、空気の逃げ道をつくることができ湿気対策となります。
すのこ以外だと、ベタに除湿剤でも代用できます。
原始的な方法ですが、個人的には一番湿気対策として効果的だと考えています。
人目には美しくありませんが、誰かに見られるようなシチュエーションのときはちゃんと納めておけばいいのです。
自分が見て納得できない、場所をとるので邪魔になるなどの場合は、外出する直前に開けっ放しにしておくのがいいでしょう。
帰ってきたら元の形状に戻す――という習慣にすれば、使いやすさ・見た目の問題は最小限になるはずです。
質が悪いと見た目は安っぽい
安い収納付きベッドだと、見た目が安っぽく感じやすいです。
具体的には木目調のシートを貼った商品。
しっかりとした機能性が備わっており見た目もある程度整っていればOK、という人は問題ありません。
が、天然木など素材にもこだわった収納付きベッドを検討しているなら、それなりに費用がかかってくることを覚えておきましょう。
どんな部屋に収納付きベッドが向いているのか
狭い部屋にも特徴はいろいろあります。そこで、具体的にどんな特徴の部屋が収納付きベッドと相性がいいのかについて、解説します。
- 収納スペースが少ない部屋
- 窓の高さが腰より上の部屋
- シンプルなテイストを目指した部屋
収納スペースが少ない部屋
もともとの収納スペースが少ない、もしくはまったくない部屋であれば、収納付きベッドの恩恵を十二分に受けることができるでしょう。
特に衣類に関しては、クローゼットやタンスを設置するとかなり場所をとってしまうので、収納に利用すれば部屋が広く使えます。
ただし注意したいのは不用品のため込み。
収納スペースが多いから次から次に衣類や小物などを購入していると、いつの間にかキャパオーバーした品々が部屋に散乱していることもあります。
何より無駄遣いをする週間が癖になってしまうことが痛いところ。
一人暮らし始めたての生活によって、今後10年以上の生活スタイルが決定することもあります。ですのでお金の管理は特に気をつけたほうがいい、ということをお伝えしておきます。
窓の高さが腰より上の部屋
窓の横にベッドを置くことを想定した場合、収納付きベッドは腰より高い位置にある窓と相性がいいです。
狭い部屋だとベッドを窓際に置かなければ家具がうまく配置できない、というケースも少なくありません。
収納付きベッドは、収納スペースがある分背が高い寝具。開口部が足元までがっつりあるような窓の前だと、設置しづらいです。
腰の高さより上にある窓の前だったら、収納ベッドの高さが邪魔にならず、しっくり収まってくれます。
シンプルなテイストを目指した部屋
部屋をすっきり見せることに貢献してくれる収納付きベッドは、シンプルなテイストの部屋をつくるのに最適。
たとえば部屋の家具や装飾などをシンプルにまとめた部屋
(いわゆるミニマリストが住むような簡素で洗練された部屋)
目につく場所に生活感のあるものを出しておくことが気に入らないなら、収納付きベッドのを活用するのがいいでしょう。
高級感のあるホテルライクな部屋にもgood。視覚的なうるささを少なくするために、収納付きベッドのカラーは白を基調としたものを選ぶといいでしょう。
たくさんのベッドを見比べたい! という人は、こちらからチェックしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
収納付きベッドは、狭い部屋の生活を豊かにしてくれることは間違いありません。
ただしメリットばかりではなく、デメリットがあることも理解しておくことが重要。きちんとデメリットを理解しておけば、長く使うための対策にも目が向くはず。
ぜひおしゃれで快適な部屋を、収納付きベッドを使ってつくりましょう。
ではまた。