「一人暮らしの生活には慣れたはずなのに、部屋にいてもなんだか落ち着かない……」
「どことなく部屋の印象がうるさく感じるけれど、原因が分からない」
このように感じたことがある人は、ぜひこちらの記事を最後まで眺めてみてください。部屋が落ち着かないと感じていた原因を特定することができるでしょう。
それと先に結論を言ってしまうと、落ち着かない部屋の原因は、自分自身がつくっていることが多いです。
部屋に住み続けている間に少しずつ手を加えたことが、落ち着かない印象の原因となっているなら、それを解消することで過ごしやすい部屋づくりをすることも簡単です。
生活の中心となる部屋は、世界でもっとも安らげる空間でなくてはなりません。
今回の記事では、狭い部屋で原因となりやすい事例をピックアップしました。
部屋が落ち着いた空間に改善するだけでなく、おしゃれなテイストの部屋をつくることにも役立つ情報となっています。
では解説に参りましょう。
部屋が散らかっている
部屋のあちこちにものが散らかっていると、落ち着かない部屋になってしまいます。
仮に掃除が行き届いていたとしても、ごちゃごちゃとした印象のほうが強烈です。
直感的に「きたない」と感じてしまうので、自分だけでなく他人が部屋に入ったときの第一印象もよくありません。
心理的に不快感を振りまくのはもちろん、部屋の中を移動するときにものを踏まないよう注意しなくてはいけないため、物理的な制限も発生します。
スムーズに動くことができないためストレスにつながりますし、硬いものを踏む(もしくはぶつかる)と単純に痛いです。
改善する方法はいたって簡単。散らかっているものをかたづければいいのです。
ただし上手な片づけ方を知らないと、ふたたび散らかった空間に後戻りしてしまいます。
とはいえ。収納アドバイザーのようなプロ目線の収納スキルは必要ありません。
ちょっとしたコツを覚えれば、きれいに収納できるだけでなく、きれいな状態を少ない労力で維持することも可能です。
部屋に置いてある家具のデザインがうるさい
特徴的なデザインの家具を置いている場合、強すぎる主張が気になって落ち着きづらいと感じる人は多いです。
人間は情報の多くを視覚から集めています。
目がチカチカするような色合いのものや、装飾が凝りすぎていて情報量が多いものなどは、情報を処理する脳や情報を脳に伝達する目には負担となります。
一目ぼれして購入した家具のデザインも、時間が経過すると飽きを感じる瞬間がやってきます。
そのとき冷静になって家具のデザインを見つめ直すと、個性的過ぎて部屋の中で1点だけ浮いていることに気づくでしょう。
特にゆったりとくつろぐときに使うソファや椅子などのデザインが、うるさいと感じるようになってしまうと、くつろぐどころか視界に入るだけでうんざりしてしまいます。
最初から飽きが来づらい落ち着いたデザインの家具を購入しておくのが、もっとも賢い選択ではあります。
とはいえ、まだ使えるものを捨ててしまうのはもったいないです。
おすすめの対策としては上から覆いかぶせるカバーなどを使うのがいいでしょう。
たとえば真っ赤なソファに淡いブルーのカバーをかぶせてガラッとイメージチェンジなど。
カバーを複数揃えておけば汚れや破損が起きても安心ですし、着せ替えする楽しみも生まれます。
椅子やソファなどが自分にあっていない
集中して作業をするときや、ゆっくり食事をするときなどに座る家具が、自分に合っていないと違和感が気になってしまいます。
椅子やソファなどの家具のことを、インテリアの用語では『人体系家具』と呼びます。
人体系家具は、座ることで身体を支える家具に限定した呼称となります。
人体系家具は作業目的にあったものを使用することで、集中力の維持に大きな差が生まれることもあるため、家具の中でも特に重要です。
用途にあった椅子を使わないと勉強が捗らなかったり、すぐに疲れてしまったりする原因にもなります。
高さの変えられる椅子を使っている人はためしに高さ調整をしてみてください。ちなみにソファはくつろぐための家具ですので、勉強や作業などにはあまり適していません。
ソファ周りは誘惑の対象となるものが目に入りやすいため、集中したいときは高さを調節した作業用の椅子を使いましょう。
部屋のテイストに統一感がない
部屋に置いてある家具のテイストに統一感がないと、きれいに片付いていたとしてもごちゃごちゃした印象になりやすいです。
人間は、情報の多くを視覚から集めています。
色合いや質感がばらばらな状態だと、視覚が受け取る情報量が多くなるため、頭の中で整理するのに時間がかかってしまうのです。
たくさんの色を使った部屋が落ち着かない印象になるのも、情報量の多さが一因となります。
家具や飾りをなるべく同じテイストのものでまとめることで、整った印象の部屋になります。
統一感を崩すような飾りであれば、気に入っていたものでも片づけたほうがいいかもしれません。
賃貸物件の部屋において、壁は白、床は木目ということが多いです。
これらの要素に合わせてインテリアをつくることができたら、少ない家具や装飾でもそこそこ見栄えのいい部屋となるでしょう。
部屋に生活感がなさすぎる
ものが多すぎるのは居心地が悪くて当然ですが、逆にさっぱりしすぎているのも、落ち着かない部屋になることがあります。
著名なミニマリストの考え方に影響を受けて、とにかく部屋にあるものを減らそうと考えた人が陥りがちな失敗です。
部屋は自分が生活をする空間。豊かな生活をするのに必要なものが揃っていなかったら、当然不便ですよね。
話は逸れますが、大昔、人類は飢えを回避するため、食料の確保に命がけでした。
その遺伝子が残っていると断定するわけではありませんが、自分にとって必要なものが手元にないのは、命の危機のようなものを深層心理で感じているのかもしれません。
単純に不便なことがストレスにつながることもあります。
不要なものであれば処分するのは大いに結構。ですが勢い余って自分にとっての必需品までもミニマリストの真似をして処分してしまわないように気をつけましょう。
部屋の明るさが適切でない
部屋が明るすぎたり暗すぎたりすると、居心地が悪いと感じることがあります。
照明の方式に関してはいろいろな種類がありますが、大きく2種類に分けると、
- 全般照明方式
- 局部照明方式
というものがあります。
全般照明方式は、シンプルに言うと部屋全体をしっかり照らしてくれる照明方式となります。
局部照明方式は言葉の通りですが、部屋の一部を局所的に照らしてくれる照明方式です。
何か集中して作業をしたいとき、ゆったりとソファに座ってくつろぎたいときで、必要な照明は変わってきます。
(光源の明るさや照明の照らす向きや範囲などの要素も加味すると、ちょっと語り切れないので今回は割愛します)
賃貸の部屋だと最初から備え付けられているのは、シーリングライトという全般照明がほとんど。
部屋全体を照らす明るいライトなので、夜にはもう少し落ち着いた照明を使うのが理想ではあります。
ですが一人暮らしの部屋で照明にこだわるには、あれやこれやと縛りがつきもの。
そこで大掛かりな工事をしなくても設置できる、スタンドライトやフロアライトがおすすめです。狭い部屋でもスペースの圧迫が少ないため使いやすいでしょう。
部屋をきれいにしてもなんだか落ち着かないと感じる人は、照明を改めることも検討してみてください。
まとめ
今回の内容は以上となります。
- 部屋が散らかっている
- 部屋に置いてある家具のデザインがうるさい
- イスやソファなどが自分にあっていない
- 部屋のテイストに統一感がない
- 部屋の明るさが適切でない
冒頭でもお話しましたが、生活の中心となる部屋は、世界でもっとも安らげる空間が理想です。
上記の項目の中に気になる内容があったら、できる範囲でいいので改善活動をすることをおすすめします。
改善すればもちろん大成功なのですが、他にも狙いがあります。
改善活動をすることで、部屋がどういう状態になることを自分は望んでいるのか、ということの理解を深めることができるのです。
ぼくがときどき思い出したように言う『一人暮らしの最適解』とは、自分にとっての『ちょうどいい』を理解することだと思っています。
さらに自分にとっての『ちょうどいい』を理解するためには、優先すべきことを把握することから始まります。
人に見せられるようなおしゃれな部屋にしたい、掃除の手間が少ない部屋にしたい、趣味に没頭できる部屋にしたい、など一人暮らしの最適解は人によってさまざま。
部屋をよりよい空間に変えようと試行錯誤を繰り返すことで、自分にとって必要なものと不要なものが少しずつ分かってきます。
すると自然にちょうどいい暮らしが実現していき、最後に待っているのは自分にとっての最適解です。
ぜひ気軽にできることから初めてみましょう。ぼくもまだまだ道半ばです。もっとがんばります、いろいろと。
あなたの生活が少しでも豊かになることを願っています。
ではまた!