「一人暮らしを始めたら、絶対にロフトベッドを使いたい!」
「でも調べたら『やめとけ』という口コミも多いから心配……本当に使いやすいのかしら?」
このような希望・悩みを持っている人向けに、こちらの記事を書きました。
- ロフトベッドがやめとけと言われる理由
- 狭い部屋でのロフトベッドの有用性
- 失敗しないためのロフトベッドの選び方
- おすすめのロフトベッド
正直なところ、ぼくは狭い部屋の一人暮らしにロフトベッドは使いづらいと思っています。
しかし、その欠点が許容できる人や、メリットの恩恵のほうが大きく感じる人は、ロフトベッドの購入を検討してもいいでしょう。
その判断材料となるべく、この記事でロフトベッドの良い点とやめとけと言われる点、もし購入するならどんなロフトベッドを選ぶべきかまで詳しくまとめました。
狭い部屋を少しでも広く使いたいと思っている人や、ロフトベッドでおしゃれな自分空間をつくりたいと思っている人は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
ロフトベッドはやめとけと言われる理由『ロフトベッド使用時編』
ではロフトベッドはやめとけと言われる理由について解説します。
分かりやすくなるかな~と思い、「ロフトベッド使用時」と「ロフトベッド未使用時」で、やめとけと言われる理由を分割しました。まずはロフトベッド使用時編です。
- 暑さを感じやすい
- 天井とぶつかりやすい
- 上り下りがわずらわしい
- ギシギシ音が出やすい
- ものを落としやすく、被害も大きくなりやすい
では、どうぞ。
暑さを感じやすい
ロフトを検討していた人なら耳にしたことがあるでしょうが、高い位置にいると暑さを感じやすいです。
理由 → 熱は空間の上に溜まるため
冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に溜まります。ですのでロフトベッドは夏に使いづらいとよく言われています。
前職でメガネ店販売員をしていたぼく。ディスプレイとして天井から吊るされているポスターを、シーズンやイベントに合わせて交換する作業は、当時嫌いだった作業の1つ。
3mくらいの高所に脚立を使って上るのですが、夏は作業後に溶け溶けになるほど暑さに悩まされました。
自宅でロフトベッドを使用した場合も同様。エアコンを使用しても涼しさを感じづらい可能性があります。
過去にはエアコンの直風を眠ったまま浴び続けたことで、死亡事故も発生しているとか……。
天井とぶつかりやすい
生活スペースを縦に広げるロフトベッドは狭い部屋には打ってつけと思われますが、天井とぶつかりやすいというデメリットが生じやすくなります。
面積の狭い部屋は、天井も低いことが多い
高さのあるロフトベッドだと、かがんで移動するのも大変。
眠るときも、天井が近いと閉塞感につながりやすいです。
そのほうがむしろ落ち着くという人なら問題ないかもしれませんが、最低限の使いやすさを確保するため、商品選びの際はロフトベッドの高さもチェックすることをおすすめします。
上り下りがわずらわしい
最初は気にならないでしょうが、使っているうちにだんだんロフトベッドに上ることが煩わしく感じてきます。
ロフトベッドとして使い続けている人も、一度上ったら下りたくないという理由から、下記のようなズボラ空間をつくりがち。
ベッドの上にリモコンや本、イヤホンなどを次々持ち込む
→ベッドの上がもので溢れかえり、睡眠が取りづらい空間になる
散らかっているのが見えにくいのは幸いですが、ものが多いと落ち着いて眠ることができなくなるので注意してください。
ただしこの短所については、人によってメリットにもなりえます。
たとえば帰宅後にシャワーも浴びずにベッドに横になるということが難しい点。
疲れて帰宅しそのままベッドに倒れ込んで眠ってしまうという心配が少ないため、うまくロフトベッドを利用できれば生活リズムを乱しにくくできるでしょう。
夜中のトイレや体調不良時には注意
ついでなのでこちらも解説。
上り下りは煩わしいだけじゃなく、場合によっては危険がともないます。
- 夜中のトイレ
- 体調不良のとき
夜中にトイレに行きたいときは、照明をつけてゆっくりゆーーっっぅくり下りてください。
明るくしていても、体調がすぐれないときは足を踏み外しやすいので注意が必要です。
余談ですが花粉症の人はティッシュボックスの予備をベッド横に置いておくと、睡眠時に余計な行動をせずに済みますよ。
ギシギシ音が出やすい
長い支柱を持つロフトベッドは、ギシギシと軋む音が出やすい傾向があります。
特に木製ではなくパイプのタイプだと顕著
定期的にネジの締め直し、ネジが摩耗しているならゴムワッシャーを噛ませるなどメンテナンスが必要となるでしょう。
ものを落としやすく、被害も大きくなりやすい
ベッド側面に隙間が多いロフトベッドだとものを落としやすく、また落としたときの被害が大きくなりやすいです。
直接落下する以外に、寝落ちした場合なども要注意。
ものが壊れるという直接的な被害だけでなく、ものを落下させた音で下階の人のクレームになる可能性も0ではありません。
ちなみに目覚まし時計は、あえて床に置いておくのもおすすめ。
誤って落下させる心配がないのに加え、ロフトベッドから下りてアラームを止める必要があるため朝が弱い人と相性がいいです。
ロフトベッドはやめとけと言われる理由『ロフトベッド未使用時編』
続いて『ロフトベッド未使用時編』に行きましょう。
- いうほど省スペースか問題
- 模様替えがしづらい
- 置き場所に困る
- 埃が溜まりやすい
- 主張が強い
- 寝具の手入れがしづらい
- 組み立てが大変かも……
では、どうぞ。
いうほど省スペースか問題
ロフトベッドは空間を有効活用することはできますが、いうほど省スペースな家具ではありません。
商品選びを誤ると、シンプルなベッドよりも部屋面積を圧迫する可能性がある
下記はその理由です。
- 支柱が太い
- 昇降用の部品がついている
ロフトベッドの要、ベッド部分を支えるための支柱。商品によっては強度を上げるため太めの支柱となっていることがあり、中には支柱がベッドの外側にはみ出す商品も存在します。
階段やはしごの上り下りをする部品も、ロフトベッドがかさばる大きな要因。
以上のことから、部屋面積が狭い空間にロフトベッドを設けるなら、どれくらい専有面積が必要になるかも念頭に入れることが重要となります。
模様替えがしづらい
ロフトベッドは設置後に場所の変更がしづらく、模様替えに向いていません。
ロフトベッドはもともとの重量に加え、マットレスなどの重量が加算されるため一人では動かすことは困難
ベッドの下にソファや本棚などを設けていた場合、ロフトベッドと共に動かさなくてはなりません。
キャスター付きの家具だと場所を変えるときに楽なので、ロフトベッドとの相性がいいです。
置き場所に困る
前項で「ロフトベッドは設置場所が重要」とお伝えしましたが、そもそも部屋のどこに置くのが適切か悩む人が多いです。
消去法だと、下記の場所にロフトベッドを置くのは避けたほうがいいでしょう。
- エアコンの正面
- 窓の正面(角部屋などで窓が複数あるなら検討)
- 部屋の中央
- 部屋の入口付近
エアコンの正面は風がダイレクトに流れてくるのでNG。窓の正面も外光を遮ってしまうので、他に設置できる場所がない場合を除き避けたほうが無難です。
部屋の中央に置きたいという意見もネット上にはちらほらありましたが、もちろん狭い部屋ではNG。
部屋の入り口付近にも置かないほうがいいですね。圧迫感のある家具が視界を遮るので、部屋が狭い印象となります。
以前書いた家具の置き方に関する記事にて。基本背の高い家具は入口側に置くと部屋が広く見えるとお伝えしましたが、ロフトベッドはさすがに規格外なのでやめておきましょう。
正直「絶対ココ!」という場所はありません。消去法をして残った場所に設置しておけば、ひとまず間違いありません。
埃が溜まりやすい
ロフトベッドの下部には埃が溜まりやすく、また掃除が困難な点がデメリットとしてあげられます。
ロフトベッドの底板は通気性を確保するデザインとなっていることがほとんど
しかしその対価として布団やマットレスから出た埃が、下層に落下してしまうのです。
足のついた家具や衣類など支柱に吊り下げるだけのものなら、お掃除ロボットに床面の掃除を任せてしまうのもいいでしょう。
「そのためだけにロボット掃除機いらないって」という人は、キャスター付きの家具ならすぐに動かせるのでおすすめです。
(キャスターつき、できる子ですね♪)
主張が強い(基本的にインテリアづくりにとってはジャマになる)
ロフトベッドは普通のベッドよりも主張が強く、部屋づくりのジャマになりやすいです。
窓付近に置いてしまうと陽光を遮ってしまい、部屋の中が暗くなりやすいです。
どうしてもロフトベッドの存在感が強くなってしまうので、開き直ってロフトベッドをメインにした部屋づくりをしたほうがいいでしょう。
かといってロフトベッドの下にものを置きすぎると、前述した掃除のしづらさやごちゃごちゃ感につながってしまうのでほどほどに。
寝具の手入れがしづらい
シーツを洗うにしろマットレスを干すにしろ、もの自体はロフトベッドの上。
そこから降ろしてまた運び込むという作業を加味すると、普通のベッドよりもロフトベッドはお手入れするときの労力がかかりやすいです。
- 降ろすとき → 床に投げ落とす
- 運び込むとき → ベッド上に投げ入れる
男性だったら上記で完結するかもしれませんが、ちからの弱い女性には①はともかく②は重労働となるかもしれません。対策としては、
- 軽い布団やマットレスを使う
- ロフトの高さが控えめな商品を選ぶ
布団やマットレスの積み下ろしの負担が軽減しますよ。
ベッドの横に柵がないロフトベッドも布団を運び込みやすいです。しかしスマホの落下など注意点もあるので覚えておいてください。
組み立てが大変かも……
ぼくの知る限り、ロフトベッドはすべて組み立てが必要な寝具です。
家具の組み立てに慣れていない人・苦手な人は、ロフトベッドが完成するまでに何時間もかかるかもしれません
とはいえ複雑な設計のロフトベッドは多くありませんし、説明書も付属されているのでそこまで心配することはありません。
どちらかというと、作業スペースを確保できない人が、時間を要しているようです。
ロフトベッドはやめとけと反対の理由
ロフトベッドは使いづらいと述べましたが、もちろん良いところもあります。
そこでロフトベッドはやめとけという意見ではなく肯定する意見についてもご紹介。
- 空間を有効的に活用できる
- 通気性が良い
- 生活感のある要素を隠せる
- 冬に温かい(ただし使用環境による)
具体的に説明していきましょう。
空間を有効的に活用できる
ロフトベッドを使うことの最大のメリットは、狭い部屋の空間をしっかりと活用することができる点です。
下記は、ベッド下の活用方法一例です。
使い方はひとそれぞれ。この自由度の高さが、ロフトベッドの大きな魅力といえるでしょう。
通気性が良い
フレーム底面が金属の網になっていたり、すのこの床板を使っているロフトベッドは多いです。
そのため床面が塞がっている一般的なベッドフレームよりも、ロフトベッドは通気性に優れています。
カビの生える心配が少ないので、雪国など湿気の多い地域に住んでいる人や、定期的な布団のお手入れが苦手な人には、ロフトベッドは向いていると言えます。
欠点で述べたように、この長所によってベッドの下に埃が落ちやすくなる面はあります。メリットの方が「ソレいいじゃん!」と感じる人は、商品選びを検討してもいいかもしれませんね。
生活感のある要素を隠せる
ティッシュボックスやスマホの充電器、テレビや照明のリモコンに、人によっては爪切りや耳かきなど……。あなたのベッド周辺にも生活感のあるものが点在しているのではないでしょうか。
高所に寝床を設けるロフトベッドは、ベッド上が死角になりやすい。つまり上記のあれらこれらがすべて隠れる!
さらにロフトベッドはもうひとつ隠してくれるものがあります。それは寝床に敷かれた布団の「柄」
寝具は部屋の中でも特に大きな面積を占める家具。いくらソファやテーブルなどの家具にこだわっても、布団の見た目が部屋に合っていないと、それだけでダサく見えてしまいます。
冬に温かい(ただし使用環境による)
ロフトベッドは夏は暑く感じやすいですが、冬に使うと温かいというメリットがあります。
デメリットでお伝えした項目と重複しますが、冷たい空気は下に、温かい空気は上に溜まるためです
睡眠時にエアコンを使う人は、特にこのメリットの恩恵が大きくなりやすいでしょう。
と述べたところで申し訳ないのですが、正直ぼくはそこまで大きなメリットとは思っていません。
理由 → 我が家はホットカーペット。その温もりを感じられないから
ホットカーペットだけでなく温風機やヒーターをメインの暖房器具として使ってる人にとっても、魅力薄に感じるのではないでしょうか。
ただやっぱりエアコンとは相性がいいですし、電気毛布だけで寒さを乗り切る人などにとっては、冬を越す一助になることは確かです。
ロフトベッドの選び方
最後に、ロフトベッドを選ぶとしたらどんな商品を選ぶべきか、まとめました。
- 支柱が木製のタイプ
- 昇降方法が(はしごではなく)階段のタイプ
- 上り下りの負担が少ないロータイプ
おすすめのロフトベッドも合わせて紹介しています。長所はもちろん短所も紹介しているので、ロフトベッド選びに失敗したくない人はぜひ目を通してみてください。
支柱が木製のタイプ
デメリットでお伝えしたとおり、ロフトベッドは長い支柱に負担がかかることでギシギシと軋み音が発生しやすいです。
価格:セミシングル:43.990円/シングル:45.990円/セミダブル:49.990円
(いずれも税込み)
サイズ(シングル):縦幅202.5×横幅117.3×高さ160.5(cm)
材質:MDF、パーチクルボード、スチール
良いポイント
残念ポイント
昇降方法が(はしごではなく)階段のタイプ
毎日の上り下りで負担を少なくしたいのであれば、はしごではなく階段タイプのロフトベッドがおすすめです。
価格:66,990円(税込み)
サイズ:縦幅252×横幅105×高さ155.5(cm)
材質: 天然木(ラッカー塗装)
良いポイント
残念ポイント
価格:39,990円(税込み)
サイズ:縦幅255×横幅105×高さ173.5(cm)
材質:パイプ、スチール、ポケットコイル
良いポイント
残念ポイント
上り下りの負担が少ないロータイプ(ただし収納タイプのほうが使いやすい場合もある)
「空間は有効活用したいけど、上り下りが面倒」
「階段は楽そうだけど、邪魔になるならイヤ……」
ということであれば、ベッドの位置が低いロータイプのロフトベッドがおすすめです。
価格:43.029円(税込・送料込)
サイズ:縦幅97×横幅197.5×高さ61(cm)
材質:ラバーウッド、スチール
良いポイント
残念ポイント
ロフトベッドの有効性と「やめとけ」と言われる理由|まとめ
ここまで海底宝物庫のトラウマと遭遇したときのように頭を抱えたくなる文章に目を通していただきありがとうございました。
最後にロフトベッドがやめとけと言われる理由、そしてやめとけの反対理由をざっくりプレイバック。
繰り返しになりますが、ぼく個人としては、ロフトベッドは狭い部屋の一人暮らしにはあまり向いていないと思っています。
ですが「一人暮らしの部屋には絶対ロフトベッド!」という強いこだわりがある人は、ぼくの考えなんて無視してしまってまったく問題なし。
一人暮らしの部屋は誰のためでもない自分のための空間です。理想の部屋づくりにロフトベッドが必要なら、それがあなたにとっての最適解
ただし買ったあとになって後悔しないよう、今回紹介したようなデメリットがあることはしっかり覚えておいてくださいね。
それではまた!