コンパクトに収納できることから、狭い部屋でも使いやすいと言われている折りたたみベッド。
ただし商品の質や金額はピンからキリまでさまざま。商品によっては狭い部屋で使うにはビミョーな性能の折りたたみベッドも存在します。
そこでこの記事では、狭い部屋で本当に活躍してくれる折りたたみベッドを紹介します。
- たたむことで空間をちゃんと広く使える
- すべて1万円台!
- 機能性もなるべく妥協しない
商品の長所だけでなく口コミなどの悪い評価も隠さず紹介。
ぼくは初めての一人暮らしは折りたたみベッド一択だと考えています。
空いたスペースで筋トレをしたり、好きな家具を置いたり、とにかく理想の空間づくりに貢献してくれるのが折りたたみベッドです。
【軽く前置き】狭い部屋が折りたたみベッド一択の理由
本題に入る前に伝えておきたいのですが、折りたたみベッドは便利なこともあれば不便に感じるポイントもあります。
というわけで、ざっくり折りたたみベッドのメリット・デメリットを紹介。
※もっと詳しく知りたい人は、下記をご覧ください。
狭い部屋におすすめの折りたたみベッド3選を紹介!
それでは、狭い部屋でも使いやすい折りたたみベッドの解説です。
前提として、狭い部屋向きじゃない折りたたみベッドは除外しました
たとえば……
- キャスターがついていない折りたたみベッド ← 持ち運びづらい
- 広めの宮棚がついている折りたたみベッド ← たたんだときに邪魔になる
またタイトルに記載したとおり、すべて1万円~2万円未満で購入できる商品から選びました。
それと折りたたみベッドのサイズなど選定基準を知りたい人は、下記も参考にしてみてください。
もちろん絶対的なルールではありません。結局寝るときしかベッドとして展開しないので、「どうせなら大きなベッドを使いたい!」という人は上記の数値より大きくてもそんなに問題はなし。
ついでにベッドの高さについて。
ロータイプ:高さ30cm未満。部屋に解放感が出やすい。ただし床との距離が近いのでホコリが気になる人には向かない
スタンダードタイプ:高さ30~45cm。一般的なベッドと同じくらいの高さ。脚高があるため素材によってはギシギシと音が出やすい
ハイタイプ:高さ46cm~。ベッドの下を収納エリアとして使いやすい(ロフトベッドもハイタイプの一種だとか)丈夫さの再現のため、部品の多さなどの理由から値段が高くなりやすい
以上、おしまーい。
それでは、狭い部屋で特に使いやすい折りたたみベッドを紹介していきましょう。
紹介する折りたたみベッドは下記の3点。
- 折りたたみすのこベッド|インテリアとの協調性が良いベーシックタイプ
- リクライニング付き折りたたみベッド|低反発で寝心地も一級品
- コンパクト折りたたみベッド|もはやスーツケースサイズ
折りたたみすのこベッド|インテリアとの協調性が良いベーシックタイプ
特徴
天然木材である桐を使用したすのこベッドです。
優れているポイント
折りたたみすのこベッドの長所としては、
上記のような点です。
すのこベッドのご多分にもれず通気性が良いため、本体やマットレスにカビが生えづらいです。
耐荷重が約300㎏あります。ベッドの上で飛び跳ねたり、疲れて帰ってきてそのまま倒れこんだりしても壊れにくいのは地味にありがたい。
ところが、
こんな口コミが多く、木製の脚のつくりに一定の評価が集まっているようです。
横になったときの感触がゴツゴツしないよう、すのこの床板が十分な枚数が確保されていることも高評価。
布団やマットレスを敷いて使うのが基本になりますが、夏には何もしかずに使うことも不可能ではなさそうですね。
ベッドは部屋の印象を決める大きな要素。この折りたたみすのこベッドは見た目のクセが少ないので、自分の作りたいインテリアの雰囲気に馴染ませやすいです。
組み立てが大変かな? と思ったのですが「1人でも完成できた」や「子供と組み立てました」という声も多く、そこまで手こずることはありません。
残念なポイント
では折りたたみすのこベッドの短所ですが、
上記の3点です。
木製の割に作りがしっかりしているという口コミが目立つ一方、僅かながらすぐに破損したという声がありました。
2つ目の欠点。敷布団やマットレスが付属になっている折りたたみベッドではないので、必要であれば別で用意する必要があります。
もし新しく購入しなければいけないなら、その分出費がかさんでしまう点にご留意を。
最後に重量についての欠点。
「持ち運びやすい」や「軽い」というワードが口コミでは頻発していましたが、本体の重量は約15kgと、そこまで重量は優れていないかな? と個人的に感じてしまいました。
もっとも、折りたたみベッドとして特別重いというわけではないので、欠点というほどの欠点ではありません。
総評(どんな人におすすめか)
折りたたみすのこベッドの評価をまとめると、
これらを踏まえて、折りたたみすのこベッドがおすすめの人は、
- 家具を長く清潔に使いたい人
- ベッドを含めてインテリアにこだわりたい人
- 天然素材にこだわりたい人
折りたたみすのこベッドは、比較的湿気に強い寝具です。
アパートなど集合住宅は通気性が悪いことが珍しくありません。特に湿気が増す冬場や雨季にはカビが発生することもあるので、相性ばっちり。
本体のデザインにクセがない点もおすすめのポイント。ファブリック(上に敷く布類)によって個性を出しやすく、自分好みの部屋をつくるのに適しています。
またすのこの素材に頑丈な桐を使用。素材として優秀なのはもちろん、高級感のある見た目も素敵ですね。
リクライニングつき折りたたみベッド|低反発で寝心地も一級品
特徴
有名メーカーアイリスオーヤマさんのリクライニングつきおりたたみベッドです。
優れているポイント
リクライニングつき折りたたみベッドの長所としては、
上記のような点です。
まず紹介したいのは寝心地のよさ。
折りたたみベッドは寝心地にこだわるのが難しいのが定説。ですがこちらの商品に関しては、およそ10cmの厚さの低反発マットレスが、通常のベッドに負けない寝心地を生み出してくれます。
リクライニングもありがたい機能ですね。
角度の調整は14段階。利用シーンに合わせて適切な角度に微調整できます。座椅子やソファのように使うのもアリ。
脚や骨組みの金属パイプにはスチールを採用。耐荷重は90Kgと破損しづらく、たたむときの指挟み防止の設計もされています。使う人の安全をしっかり考慮された商品と言えるでしょう。
組み立ても複雑ではなく早ければ5分で出来上がるので、引っ越し直後でやることが多いときには大助かり。女性でも苦戦することなく一人で組み立てできたと評価されています。
残念なポイント
ではリクライニングつき折りたたみベッドの短所ですが、
上記の3点です。
リクライニングつき折りたたみベッドを使う上で注意したいのは、本体とマットレスが一体のタイプなので、マットレスを劣化させないよう気をくばるということ。
このような口コミからも分かるとおり、無暗にちからを加えないほうがよさそうです。
上記の短所に関連して、ギシギシ音が気になるという口コミもちらほら見かけました。
組み立てのときにしっかりと固定できていないと、少し重圧がかかっただけで軋み音がでます。脚を結合している金具が使っていくうちに緩んでくることが考えられます。
それと、湿気にも気をつけなくてはなりません。
カバー生地はメッシュのため、ある程度通気性は期待できますが、使用環境によってはカビの発生につながります。
部屋の中で日光のあたる場所があれば、天日干ししましょう。カビだけでなく菌の繁殖も抑制できますよ。
総評(どんな人におすすめか)
リクライニングつき折りたたみベッドの評価をまとめると、
これらを踏まえて、リクライニングつき折りたたみベッドがおすすめの人は、
- 寝具として高い機能性を求めている人
- ソファは置かないけど、くつろげる場所が欲しい人
- 几帳面な人
リクライニングつき折りたたみベッドは10cmの低反発ウレタンマットレスが使われています。
ふんわりと身体を包み込むことで、上質な睡眠を生み出してくれるでしょう。
このマットレスには14段階のリクライニング機能が備わっています。
好みの角度で睡眠をとるだけでなく、座椅子やソファのような使い方も可能。休日にゆったりとくつろぎたいとき、一日の終わりにゆっくりテレビを観たいときなどにも活躍してくれるでしょう。
最後に、リクライニングつき折りたたみベッドの上質な機能を長持ちさせるためには、丁寧な取り扱いが不可欠。
これらを守ることで、劣化を最小限に抑えることができます。
コンパクト折りたたみベッド|もはやスーツケースサイズ
特徴
次に紹介するのはコンパクト収納がウリの折りたたみベッドです。
優れているポイント
コンパクト折りたたみベッドの長所としては、
上記のような点です。
まずこちらの折りたたみベッドは、商品名からも分かるとおり非常にコンパクトにたためること。
たたんでしまうと、ほぼスーツケースサイズ
たたんで部屋の隅に寄せてみてください。びっくりするほど居室の有効面積が広がります。
もう一度言います。このコンパクト折りたたみベッド、部屋の面積を広くする意味では最強です。
その他、マットレスは人が横になったときの耐圧分布を考えて設計されています。コンパクトながら高い安眠効果も期待できるでしょう。
本体とマットレスが一体の折りたたみベッドとしては、湿気に強いことも長所。カバーの生地にリネン(麻)を採用しており、通気性は優れものです。
(ついでに感触も爽やかでGOOD)
マットレス下の基材の合板も、汗などの湿気を発散させる効果があり、清潔に使うことできます。
他にも、たたみ方によってソファのように使えたり、組み立てが不要だったり、折りたたみの構造がシンプルだったりと、優れているポイントはいろいろあるのですが……
残念なポイント
ではコンパクト折りたたみベッドの短所ですが、
上記の3点です。
まずコンパクトさに特化した代償として、寝具としてはサイズが物足りない点。
縦幅は190cmなので許容範囲。しかし横幅が80cmしかないのはネック
ベッドの横幅は、肩幅の2~2.5倍の広さが理想的。この記事を読んでいる人のほとんど(いやおそらく全員)が肩幅40cm以上あると思うので、狭さが気になりやすい折りたたみベッドとなるでしょう。
ただし上記のサイズは絶対的なルールというわけではありません。寝相がそれほど悪くない人にとって、横幅の狭さは短所となりづらいです。
※ちなみに横幅が70cmの商品が約2千円安く販売されています。さすがに細すぎるのでちょっとおすすめしづらいですが、「問題ないよ~」という人はチェックしてみてください。
次に布団の収納に関して、
ベーシックな二つ折りの折りたたみベッドであれば、布団は本体に乗せたまま収納が可能。
つまり別で収納スペースを設ける必要がありません。
対してコンパクト折りたたみベッドの場合、構造上たたんだ状態で布団をかけておくことが難しく、布団用の収納スペースが必要となります。
最後に収納に関しての注意点。
折りたたむことでかなりコンパクトにまとまる商品なのですが、三つ折りという構造上、たたんだときに厚さが28cm出てしまいます。
総評(どんな人におすすめか)
コンパクト折りたたみベッドの評価をまとめると、
これらを踏まえて、コンパクト折りたたみベッドがおすすめの人は、
- とにかく部屋を広く使いたい人
- 寝相が良い人
- 80cm×28cmの収納面積を確保できる人
コンパクト折りたたみベッドは、圧倒的な収納力が長所の商品です。
- 筋トレやストレッチのため部屋を広く使いたい人
- 趣味のアイテムをたくさん置く場所を確保したい人
- 逆にとにかく部屋にものを置きたくないというミニマル指向の人
上記の人たちにコンパクト折りたたみベッドはとてもおすすめです。
ただし睡眠をとるには少々狭く感じやすく、とくに横幅は気になりやすいでしょう。
寝相が良ければベッドから落下する可能性が低く安全面の支障が少ないため、相性ばっちりです。
そしてコンパクトなデザインを最大限活かすために、本体を収納する面積を確保しておくことも重要。
合わせてかけ布団を片付けるスペースが別で必要になるであろうことにも留意が必要。
冬用のかけ布団は、次のような薄手の毛布を1枚で使うか……、
次のような収納袋に押し込んでクッションにすれば、使わないときでも邪魔にならず利用価値があります。
番外編!価格度外視で選ぶ狭い部屋向き折りたたみベッド
以上で終了――にしようかと思っていたのですが、どうしても紹介しておきたい折りたたみベッドがあったので紹介させてください。
※それでも2万円台の商品です。めちゃくちゃ高性能だと感じたので、ちらっと眺めるだけでもよかったらどうぞ。
メホール|寝心地・機能性・見た目 3拍子揃った折りたたみベッド
特徴
紹介したい折りたたみベッドは『MEHOL-メホール-』という商品です。
優れているポイント
メホールの長所としては、
上記のような点です。
まず紹介したいのは、高反発ウレタンとチップウレタンを組み合わせた上質なマットレス。
表面のジャガード生地は、やわらかく肌触りのいい質感が特徴的。夏場の夜でもさらっとした感触が味わえるのは嬉しいポイントです。
次に丈夫さ。メホールは、JISによって定められた安定性と耐久性の品質テストに合格した折りたたみベッドとなっています。
機能性に関しても申し分ありません。
5段階で調整できるリクライニングは睡眠時にも休息時にも大活躍。朝のダラダラしたいとき、夜眠る前のリラックスしたいとき、自分の使いやすいかたちで使うことができます。
また地味に嬉しい機能がマットレスのサイドについたポケット収納。
ものを置くための宮棚がついた折りたたみベッドは、たたんだときに収まりが悪くなるので個人的に低評価でした。
そこにきてこのアイデアは秀逸。こういうデザインで収納スペースを設けるのは、意外と盲点でした。
今回ベッドの高さは28cmの商品データを紹介しましたが、注釈した通り、ちょっと料金を割り増しすることで高さ40cmの商品も選ぶことができます。
立ち上がりやすい高さがいい人や、ベッドの下を収納に使いたいという人は、ハイタイプのほうがおすすめ
さらにさらに、メホールはシリーズ展開をしている商品です。
今回紹介したシングルサイズよりも小さなセミシングルやコンパクト、少し幅広のセミダブルまであります。部屋の広さや間取りに合わせてぴったりのベッドが選びやすいですね。
さらにさらにさらに……通常使用で不具合が出た場合は1年の保証つきだったり組み立てが不要だったり、高評価ポイントはさまざま……要するに、
残念なポイント
当然メホールにも短所はあります。
上記の3点です。
メホールは構造的には確かに優れていますが、他の折りたたみベッド同様定期的なメンテナンスを怠ると、不調をきたすことがあります。
折りたたみを頻繁に行う、ベッドに負担がかかる使い方をするなら、ときどきメンテナンスをしてあげると調子のいい状態で使用できるでしょう。
それからマットレスが本体と一体の折りたたみベッドです。その宿命として湿気に弱いことが端緒となります。
最低限の湿気対策をしておくと、長く清潔に使うことが可能です
最後の短所として、返品が効きづらいことも注意が必要。
これらの理由では返品の対応をしてもらえません。
総評(どんな人におすすめか)
メホールの評価をまとめると、
これらを踏まえて、メホールがおすすめの人は、
- 予算3万円くらいまでならOKの人
- 折りたたみベッドを長く使う予定の人
- 折りたたみベッドの丈夫さに不安がある人
お伝えしたとおり、先に紹介した3つの商品に比べると、メホールの折りたたみベッドは多少値が張ります。
ただその分高品質であることは間違いありません。値段以上の価値がある折りたたみベッドだと思った人も多かったのではないでしょうか。
高さのあるタイプでも3万円以下で購入できます。予算が問題なければぜひ検討してみてください。
またメホールは丈夫さも一級品。折りたたみベッドはすぐに脚が破損する、というイメージが強い人には特におすすめです。
狭い部屋向きの折りたたみベッド|まとめ
ここまで空飛ぶベッドで海を超える不安定な旅のごとき文章に目を通していただきありがとうございました。
選べる商品が少ないといわれる折りたたみベッド。しかし調べてみると思った以上に商品数があり、ぼく自身びっくりしました。
折りたたみベッドは、その特徴から狭い部屋にとても向いている寝具です。
他にはない機能を備えているのに比較的価格が安いこともおすすめのポイント。
今回紹介した商品に、これだ! というものがなかった人は、ぜひリンク先の通販サイトで他の折りたたみベッドも調べてみてください。
あなたの生活にマッチした折りたたみベッドがお得に販売されているかもしれませんよ?
というわけで、今回はここまで。
ではまた!