- 毎日の自炊に苦しんでいる人
- 今後自炊をやっていくことを不安に感じている人
- 自炊をやらないことに正当な理由がほしい人
こんにちは。熱したフライパンを水につけたときの「じゅ~」という音がちょっと好きな九九位(@kukui_hitori)です。
突然ですが、みなさんは自炊してますか? ぼくはほぼしていません。
一人暮らしを始めたばかりの人の中には、「一人暮らしを始めたからには自炊くらいできるようにならなくちゃ」と考える人は少なくありません。
ですが10年以上一人暮らしをしてきた経験から言わせてもらうと、自炊を毎日行うのはかなりシンドイです。
自炊は正義なんて言葉を聞いたことがある人もいると思います。ぼくもそれは間違いだとは思いません。
しかし人によってはよりよい選択肢があるとぼくは考えています。特に狭部屋暮らしをしている人や一人暮らし初心者の人は。
- 食器洗いが面倒でついつい後回しにしてしまう
- 栄養バランスまで気を配って献立を考えるのは負担が多きい
- 健康のためにと思ったけど、ストレスでかえって不健康になりそう
自炊をしていて上記のような悩みを抱えている人、もしくはこれから自炊を始めたいけど上記のようなことがおきないか不安を抱えている人は、確認必須の内容となっています。
基本自炊をサボることを推奨する内容ですが、自炊をがんばろうと思っている人にとっても役立つサービスやコツなどもご紹介。先々で自炊のスキルを身に付けるのにも有益な情報となっています。
ダラダラ眺められる内容となっていますので、お暇な際にどうぞご覧ください。
一人暮らしが自炊をしなくていい理由7選
一人暮らしをしている人――とりわけ一人暮らし初心者は、一生懸命自炊をする必要性は薄いです。
と主張したところで「それってあなたの感想ですよね(笑)」と反論されてしまうことでしょう。
そこで、一人暮らしが自炊をしなくていい具体的な理由を7つ、下記にまとめました。
すべて確認したころには、「確かに自炊が絶対的に正義って訳でもないのかな?」といった感想をもつはずです。
- 自炊をするにはキッチンのスペースが十分でないことが多い
- 料理で発生した臭いがなかなか消えない
- 季節によって食器洗いが苦痛になる
- 暖かい料理を複数つくりづらい
- 料理中に平行してできる作業が限定される
- 必ずしも自炊がコストを抑えられるとは限らない
- 生ゴミが悪臭・害虫の発生源になる
自炊をするにはキッチンのスペースが十分でないことが多い
部屋が狭いということはキッチンも狭いです。
窮屈な空間では料理をするための食材や調理器具を置くことが難しく、自炊がしやすいとは言えない
ちなみに今現在ほくが住んでいる部屋だと、キッチンには「IHコンロ」一つと、小さいシンク。あとはまな板も満足に置けないワークトップがあるだけです。
そんな台所事情(?)では調理器具だけでなく、調味料も置くことは難しいです。
調理中に必要なものが手の届く範囲にないのはストレスのもと。そんな状態で自炊を続けていきたいと思う人はきっと少ないでしょう。
以上のことから、狭い部屋のキッチンは日常的に自炊をする空間としては不向きとぼくは考えているのです。
料理で発生した臭いがなかなか消えない
一人暮らし初心者が住むことの多い狭部屋では、料理中に発生した臭いが消えづらいです。
理由としては換気扇のスペックが低いことや、換気に必要な窓が必要最小限しか備わっていないことなどがあげられます。
特に臭いが気になりやすい間取りはワンルーム。よく比較対象にされる1Kの間取りだとキッチンと生活空間が扉で隔たっているのですが、ワンルームはキッチンと生活空間が一体となっています。
つまり隔たりがない分のんびりくつろぐスペースにも、料理で発生した臭いが侵略してくるということ。
- 夏場など暖かい時期なら窓を開ける
- 扇風機やサーキュレーターで強制換気をする
- 脱臭剤を置いておく
気休めではありますが、上記のような方法で対策は一応可能です。
季節によって食器洗いが苦痛になる
水道水が冷たい時期は食器を洗うのが苦痛に感じます。
「そんなのゴム手袋つけとけばええやん」と思われる人もいらっしゃるかもしれません。
ですが食器洗いのたびに手に装着する手間や、そのためだけにゴム手袋をキッチンに置いておく不格好さを許容できるかなど天秤にかけてみるといかがでしょう。
食器だけでなく、お米を炊飯器で炊いている人は米を研ぐ作業も地獄。こだわりがなければ無洗米(研がずにそのまま炊けるお米)にしたほうが精神衛生的にはいいかもしれませんね。
暖かい料理を複数つくりづらい
狭い部屋のキッチンはコンロの数が少ない、というか一つというケースがほとんど。
ですので焼肉に野菜炒めなどコンロを使った料理を複数つくろうとすると、どうしても先につくった料理が冷めてしまいます。
どうせ食べるなら暖かいほうが美味しいですよね。ぼくは猫舌ですが、冷めたもののほうが美味しいとは思いません。
後述しますが、複数の品目を食卓に並べたいなら、冷蔵庫から出したらそのまま食べられる食品や、レトルト、レンチン食品などを併用するのがおすすめです。
料理中に平行してできる作業が限定される
料理中は手と目を火元から離すことがほとんどできません。そのため他にやるべきことがあっても後回しにせざるを得ない、なんてことが発生します。
みなさん忙しくて「時間がない時間がない」とよく口にしていませんか? そんな状況では複数の作業を同時並行で行う「マルチタスク」に頼らざるを得ません。
しかし料理中は前述のとおり縛りプレイ的な状況。できることと言えば軽いストレッチやイヤホンで音楽鑑賞や動画学習をするくらい。
対してレンチン食品なら様々な作業を並行して行えます。ざっとぼくがやったことがあることを列挙すると、
- 部屋着に着替える
- 筋トレをする
- コンタクトを外す
- 洗濯物をたたむ
- PCを立ち上げる
ついでにレンジ内の食品が温め終わる時間をタイムリミットのように見立てるのもおすすめ。作業をキビキビ行う理由付けになりますよ。
必ずしも自炊がコストを抑えられるとは限らない
「自炊は節約になる」というのが定説として世に広まっていますが、10年以上一人暮らしをしてみたぼくの考えとしては、必ずしも自炊が節約に大きく貢献するとは限りません。
自炊が生活費を下げるのに役立たないなと思った理由はいくつかあります。
- ガス代や水道代がかかる
- 調味料や料理油など揃える必要がある(しかも使いきれない)
- 適量が分からず料理の作りすぎがおきるかもしれない
- 料理をつくる・食材を購入するなどの「時間」をお金に換算すると、意外と損をしている
美味しい料理をつくろうとすると、調味料や隠し味となる食材など、いろいろと揃えなくてはなりません。
しかし充実させればさせるほど、それらは賞味期限が切れるまでに使いきれない可能性も高まります。
また生活費と直結するわけではありませんが、自炊は時間という資源を大量に必要とします。
タイムイズマネーなんて言葉があるように、時間も金銭と同じ、もしくはそれ以上に価値があるもの。
料理に慣れていない人は特に金銭的・時間的両面でコストがかかりやすくなってしまいます。それを避けるためにレンチンに依存するなら、ぼくは利口な判断だと思いますよ。
生ゴミが悪臭・害虫の発生源になる
料理をすると少なからず生ゴミが発生します。その生ゴミはやがて臭いを放つようになり、害虫を呼び寄せる原因にもなる可能性をも秘めています。
生ゴミをすぐ廃棄できるならいいですが、普通はゴミ箱に入れて数日保管することになるでしょう。特に夏場は臭いがすぐに発生しやすくなります。
一応廃棄するまで冷凍庫などに保管することで生ゴミの劣化を抑えることは可能です。ですが自炊を嫌々やっている人にとって、そのような管理はきっと面倒に感じることでしょう。
(ぼくだって鬱陶しいな、と感じます)
ですのでなるべく生ゴミのことで悩みたくないな、と思っている人は、臭いや害虫が発生しづらい食品を選ぶのがおすすめです。
自炊の挑戦を検討している人へ
ここまで自炊非推奨者の目線から自炊のデメリットを中心にご紹介してきました。
ですが人によっては「誰が何と言おうと一人暮らしを始めたら自炊をするんじゃい!」という強い気持ちを持っているかもしれません。というかぼくも一人暮らし始めたての頃はそう考えていました。
しかし結果としてぼくは毎日自炊をやる生活を断念。今ではレンチンを中心に食事をとっています。
今さらながら「どうして挫折したのかな?」と考えてみました。
料理スキルがないことや先に紹介した「自炊をしなくていい理由」にがっつり該当する生活環境だったことなど、いろいろありますが、
原因の一つとして、ちょっと背伸びをしていたことが挙げられます。
なぜその原因を取り上げたのかというと、自炊をがんばろうという気持ちの人も、同じ理由で自炊を断念してしまうかもしれないと思ったからです。
そこで、無理なく自炊を続けるためのコツについても言及しておこうと思います。自炊をしない人にとっても「美味しい情報」を紹介。ぜひぜひご覧ください。
調理器具はこれだけあれば十分
調理器具の持ち過ぎはNGです。理由は以下のとおり。
使う機会の少ない調理器具は役立つことより邪魔になることのほうが圧倒的に多いため
狭い部屋。もとい狭いキッチンでは収納スペースが限られています。ついでにコンロなどの設備もパフォーマンスとしては十分でないことが多いです。
裏を返せばそんなに凝った料理をつくらないなら、調理器具はそんなに必要ないということ。そこを割り切ることが自炊を続けるのに重要だとぼくは考えます。
というわけで、狭いキッチンを利用する上で「これだけあれば十分でしょ」という調理器具をご紹介。
- フライパン
- ざる
- 菜箸
- フライ返し
- 包丁
これだけで十分です。どうしても必要なものがある人は、1つ2つくらい追加してもいいですが「もしかしたら使うかも」くらいの気持ちの調理器具は用意する必要はありません。
フライパンは焼く、蒸す、茹でるなどさまざまな調理に使えます。野球選手で例えると外野も内野も投手も捕手も、ついでにランナーコーチまでいけちゃう、みたいな感じでしょうか。
ただしその分酷使することにもなるので安物だと表面コートがすぐに痛むかもしれません。ですので料理の質にこだわりたい人はフライパンにお金をかけるのは悪くないと思いますよ。
冷凍食品やレトルト食品も積極的に利用する
1人の人間ができることが限られているのと同じように、狭いキッチンで一度にできることにも制限があります。ですので複数の料理を食卓に並べたい場合はレンチンなどを上手に利用するのがおすすめです。
コンロが一つしかないなら、一度につくることができる料理の数は基本的にひとつだけ。もう一品調理する場合は今現在調理しているものを完成させたあと。
二品目をつくっている間に、熟年離婚のモデルケースのごとくせっかくつくった一品目の料理は少しずつ冷めてしまいます。美味しいごはんを食べたい人にとってはツライ現実ですよね……。
ですので複数の料理を食べたい人は、フライパンで調理している間に
- レトルトのご飯をレンチンしておく
- インスタントの味噌汁用のお湯を沸かしておく
などしておくと、どの料理も暖かい状態で食卓に並べやすくなります。
他の人やサービスから自炊のコツを掴む
料理をしてこなかった人が、いきなり独学で自炊を始めるのはとても負担が大きいです。その負担を減らすためには、後発性優位のアドバンテージにがっつり乗っかるのが定石。
このブログを見つけたのと同じように自炊に関する記事を書いているブログを探してみたり、YouTubeなどの動画サイトで初心者向けの自炊レシピを探してみたりするのがおすすめですね。
他には実際に料理を提供している人からスキルを盗む方法もあります。
こっちの方法だと実践的にスキルアップが望めるだけでなく、美味しいメリットがついてきます。詳しく知りたい人はさくっと眺められる内容なので、お帰りの前に覗いていってください。
料理関係のアルバイトをする
料理スキルを上げつつお小遣い稼ぎもするなら、料理関係のアルバイトをするのがおすすめです。
ざっくり料理のアルバイトをするメリット
- 調味料の上手な使い方が覚えられる
- 食材の下ごしらえ等がうまくなる
- 料理の作業効率が上がる
- まかない・割引サービスなどお得に食事が食べられるかも
- 異性の知り合いができるかも?
料理のジャンルはそんなにこだわらなくてもいいかなと思いますが、レパートリーを増やすつもりならやっぱりファミレスがいいですね。
キッチンではなるホール担当になったとしても、応募条件に「まかないが食べられる」ような記載があれば、そのへんのメリットは享受できるはずです。うまくいけばレシピや作り方くらいは覚えられるかもしれません。
またアルバイト先によってはホールの人がスタッフの出勤数によって皿洗いなど裏方に回ることもあるかもしれません。自炊の作業スピードを上げるのに役立つはずです。
また今回のテーマとはちょっとズレますが、男女で偏りが出にくい職種ということで、異性の知り合いがつくりやすい点もポイントと言えるでしょう。
新天地での暮らしで知り合いがいないなんて場合に、メインの職場や学校以外で友人や恋人をつくるのにもいいかもしれませんね。
宅食サービスや生協などのミールキッドを試す
宅食サービスや生協で取り扱っているミールキッドは、必要な食材が必要な分だけ入っています。そのため料理初心者でもそんなに大きな失敗をすることなく、自炊のコツや自信をつけるきっかけづくりとしてかなり優秀です。
宅食サービスはコロナ災で外出自粛となった時期から流行り出しました。
スーパーに行かなくても美味しいお弁当や栄養バランスのとれた食材を自宅まで持ってきてもらえるので、忙しい人や味も健康も妥協したくない人などなど、需要の高いサービスです。
余談ですが、上記の2サービスはぼくも実際に利用した経験者です。もちろんミールキッドについても注文して使ってみました。
こちらはオイシックスのミールキッド。料理スキル0(むしろマイナスかも)の自分がイメージのようにつくれるか心配でした。
こちらが実際に出来上がった料理。正直に言うといくつかの工程を間違えてつくってしまいました。がそんなにおかしな状態にはなっていません。何より味が素晴らしく美味でした。
100点満点のすごく美味しい料理をつくるのは難しいかもですが、70点80点くらいの料理なら、料理スキルがなくてもつくれちゃいます。正直自分で食べる料理なら十分すぎるクオリティ。
また生協の行っている食材の宅配にも、ミールキッドは存在します。長期の利用を検討していて費用を抑えたいなら、こっちも検討の余地はありありです。
一人暮らしが自炊をしなくてもいい理由7選|まとめ
ここまで世界有数の駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
最後に一人暮らしが自炊をしなくてもいい理由をプレイバック。
- 自炊をするにはキッチンのスペースが十分でないことが多い
- 料理で発生した臭いがなかなか消えない
- 季節によって食器洗いが苦痛になる
- 暖かい料理を複数つくりづらい
- 料理中に平行してできる作業が限定される
- 必ずしも自炊がコストを抑えられるとは限らない
- 生ゴミが悪臭・害虫の発生源になる
今回はブログテーマでもある狭い部屋を想定した内容でした。
自炊は正義という言葉はぼくも間違いとは思っていません。ですが自炊を行うのが困難な環境だったり、忙しくて自炊をするのがストレスになるくらいなら、やらないのも一つの選択肢としては全然アリ。
それでももし「自炊をやりたいんだ」という人は、背伸びをしないことが大切。調理器具の数も最低限に留めましょう。
また自炊のコツを掴むために、宅食サービスなどを積極的に利用するのもおすすめです。
特に各種宅食サービスのお試しセットは、かなりお得な値段でミールキッドなどを購入することができます
人気の宅食サービスなら違約金が発生することはまずないので、お試しセットだけ利用して即解約という利用方法もおすすめですよ。
というわけで、今回はここまで。
それではまた!