一人暮らしを始めて最初に行う大掛かりな作業は、部屋に家具を並べる作業になると思います。
ベッドにソファ、テレビ台に本棚などなど……。
洗濯機や冷蔵庫は設置するゾーンがだいたい決まっているので迷うことは少ないでしょうが、初めて生活する居室に並べる家具の配置は、簡単に決めることができない人も多いのではないでしょうか。
デスクの椅子を引くためのスペースを確保できなかったり、導線が狭くて足をぶつけることが多かったりすると、ちょっとしたストレスが日々蓄積していきます。
もちろん初めての一人暮らしなので、それくらいの失敗はつきもの。
ですがやりなおししても大きく改善できず、下記のようなことが発生するかもしれません。
- やりなおしを何度も繰り返し、部屋や家具を傷つける
- 時間を大量に浪費してしまい、本来新生活でやるべき作業が進まない
家具を配置するための初歩的な手順だけでも理解していると、このような事態を回避できる可能性が飛躍的に上がります。
今回の記事では、そういった家具の配置の仕方について、一人暮らし初心者でもすぐに実践できる項目だけに絞って紹介しています。
- 最短で落ち着いた新生活を送ることができる
- 家具の配置に余計な労力を使わずに済む
- 今後模様替えしたくなったときにも、作業がスムーズになる
ボリュームはそれほど多くないので、ちょっとした隙間時間にサッと読み終わるようにしています。
簡単に部屋のレイアウトを考えておく
あらかじめ、どこにどの家具を置くのかレイアウトを考えておくことで、実際に配置するときの作業がスムーズになります。
何事も計画は重要。
しっかりとした設計図があったから、スカイツリーは完成しました。
最初から逃走ルートを考えているから、ルパンは捕まることなく逃げのびることができるのです。
事前に完成の予想を立てておくと、失敗が少なくなります。
それと作業をしながら「この家具はどこに置こうか?」と立ち止まる必要がなくなるため、作業時間の短縮にも貢献してくれます。
新生活がスタートしたタイミングは何かと忙しいもの。
自分の時間を確保するためにも事前にレイアウトを考えておくことは効果的です。
頭で考えてうまくまとまらないときは紙に書いてみましょう。
まずは大雑把なシミュレーションでもOK。
とりあえず大きな家具だけ並べてみるシミュレーションでもまったく問題ありません。
大型の家具から部屋に配置する
家具を並べるときは大きな家具から配置していくと、失敗したときのリスクが少ないです。
いくつか家具を並べた後に「やっぱりあっちに置きたい」と思っても、動かす対象がベッドやソファ、本を詰め込んだ後の本棚などだったら修正は一苦労。
余談ですが、僕自身最近部屋の模様替えをした際、本棚(収容率220%ほど)の配置を誤ってしまいかなり大変な思いをしております。
大きな家具の場所を先に決めておくと、小さい家具は隙間にはめ込むように置けばいいだけ。
基本的にはベッドが部屋に置く一番大きな家具になると思います。
続いてソファがある人はソファ、本棚やキャビネットなどの順番に決めていくのがいいでしょう。
中型・小型の家具は並べ替える負担が少ないので、しっくりこないときは納得いくまで調整するのもOK。
いろいろ試している中で「この家具の並びいいかも」という発見が期待できます。
部屋のどこにテレビを置くか、早めに決めておく
テレビの位置は早い段階で決めておくのがいいでしょう。
テレビはケーブルの位置によって自由度が限られています。
1Kや1Rの部屋にあるテレビケーブルを接続するための壁端子はだいたい一つ。
壁端子から離れた場所にテレビを置こうとすると、ケーブルが邪魔になってしまいます。
無難な対応とはなりますが、テレビの位置は壁端子の近くにするのがいいでしょう。
ソファやローテーブルなどを配置する予定だったなら、テレビの場所を決めることで必然的に配置場所が絞られてくるため、レイアウトが作りやすくなります。
自由すぎるよりある程度制約があったほうが、人は何かを決めやすいものです。
部屋の入口側に背の高い家具を配置する
背の高い家具は入口側に置きましょう。
空間に奥行きを感じさせる演出となるため、部屋が広く感じます。
本棚やハンガーラック、簡易クローゼットなどの家具が該当するかと思います。
ただし奥行きのある家具などの場合は、無理に入口側を意識する必要はありません。
扉を塞ぐような配置は身体をぶつけるリスクの他、見た目としても不格好となってしまいます。
背が高くなおかつ奥行きがある家具の場合、部屋に入って一番に視線が向く場所を避け、死角となるポイントに配置場所を選ぶのがいいでしょう。
また「適切な配置場所じゃないけど、この場所に置いたほうが使い勝手がいい」ということであれば、見栄えよりも機能性を重視して配置場所を決めるのもいいでしょう。
部屋の入口から窓への導線に家具を配置しない
部屋に入って窓に向かうまでの直線状には、できるだけ家具を置かないほうが空間を広々と使えます。
洗濯をしたり掃除をしたり、また食事をとるのも居室はほぼ確実に利用するはず。
必然的に歩き回ることが多くなるため、部屋の中央付近に障害物があるのは、思っている以上に行動を制限されていると感じます。
部屋の間取りにもよりますが、部屋の入り口がある壁と、採光用の大きな窓がある壁は対面していることがほとんど。
導線を塞がないというルールに則って家具を配置することで、風通しもよくなり湿気の対策につながります。
ローテーブルなど部屋の中央付近に配置することが多い家具は、省スペースでおける小さな商品を選びましょう。
必需品でないのならそもそも置かないという選択肢も有効です。
まとめ
今回は以上となります。
簡単に内容をおさらいしておきましょう。
- 簡単に部屋のレイアウトを考えておく
- 大型の家具から部屋に配置する
- 部屋のどこにテレビを置くか、早めに決めておく
- 部屋の入口側に背の高い家具を配置する
- 部屋の入口から窓への導線に家具を配置しない
経験談からお伝えしておくと、どんなに上手に家具を並べたとしても、定期的に部屋のレイアウトを変えたくなる時期が来ます。
「もっと住み心地のいい部屋をつくりたい」や「おしゃれなテイストのインテリアに挑戦したい」、「単純に飽きた」というのも立派な理由のひとつ。
そのような心境の変化が起こって模様替えを行うときにも、今回の内容は活かせるものにしました。
特に狭い一人暮らしの部屋には効果的なので、今回の内容を基礎にして、ぜひ部屋づくりを楽しんでください。