一人暮らしを始めたらすぐに必要になる家具の1つ、ベッド。
大きさや見た目、機能などで選べるベッドはたくさんあるので、どれを買えばいいのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。
そんな方々に、ぼくは『折りたたみベッド』をおすすめします。
タイトルにも書きましたが、一人暮らしを始めて最初に買うべきベッドは、折りたたみベッド一択です。
使っているのが折りたたみベッドだからこそ助かっていたことが複数あったので、この機会に共有したいと思います。
- 一人暮らしにおける折りたたみベッドの有用性
- 折りたたみベッドの残念なところ
初めての一人暮らしにおすすめな理由を交えて、折りたたみベッドのメリットをまとめました。
しかし当然折りたたみベッドも万能ではありません。そこで折りたたみベッドのデメリットについても隠すことなく紹介します。
折りたたみベッドのメリット
まずは折りたたみベッドのメリットから解説を始めます。
- 部屋が広く使える
- 移動がラクラク
- 清潔感を保ちやすい
- 安い
一人暮らし初心者に特化した内容となっています。それでは解説にいきましょう。
部屋が広く使える
折りたたみベッドを採用することで、部屋の面積を広々と使うことができます。
初めての一人暮らしから、たくさんの家具を置ける広々とした部屋に住める人は一握りのボンボン――お金持ちだけ。
多くの人が、1ルームや1Kの限られた空間で居住することになります。
ですので、
- 部屋が狭いことを理由に置きたい家具(や家電)を諦める
- 自由に動き回れるスペースを確保できない
といった諸問題を抱えることになります。
折りたたみベッドを寝具として選ぶと、使っていないときは折りたたむことで部屋面積の圧迫を最小限に抑えることができます。
ちなみに、人が自由に動けるような空間にするためには、家具の占有率は30%までに留めておくのがいいといわれています。
たとえばシングルのベッドだと、少なくとも1,5帖ほどの面積を使うことになります。
6帖の部屋にとってはベッドだけで部屋面積の25%を使うことになるので、致命的です。
対して折りたたみベッドは、商品にもよりますが、たたむことで4分の1ほどのサイズとなり、部屋面積に大きなゆとりができます。
「この位置に机を置きたい」「ゆったり動き回れる導線を確保したい」などの希望を、折りたたみベッドなら叶えることができます。
もちろん睡眠をとるときは折りたたみベッドを広げる必要があるため、最低限ベッドを展開する余白は残しておきましょう。
移動がラクラク
折りたたみベッドは、動かすことが容易な点がメリットの1つです。
たたむことで一人でも持ち運びしやすい形状となり、さらにほとんどの商品にはキャスターが付いているので、少ない労力で位置を変えることができます。
簡単に動かせることで……
- 部屋を広く使いたいときに部屋の隅に片づける
- 掃除をするとき邪魔にならない位置にはけておく
- 引越しをするときに運びやすい
と、さまざまな状況で活躍してくれました。
また初めての一人暮らしだと、間取りを使いこなせていないことも多く模様替えをする頻度も高いです。
家具の配置を変える際に、もっとも手こずるのはベッド。
折りたたみベッドであればそんな負担が発生しないため、気軽に模様替えができる点も大きなメリットといえます。
清潔感を保ちやすい
折りたたみベッドは折りたたんで乾かすことができるので、湿気に強く清潔感が保ちやすいです。
通常のベッドの場合、
- 壁にベタ付けしたまま基本的に動かすことがないため、湿気がこもりやすい
- 窓際に置いて使っていると、冬場は湿気によるダメージをもろに受ける
といった問題から、カビの発生につながりかねません。
折りたたみベッドと同じく、一人暮らしにおすすめと言われているソファベッドと比較してみましょう。
ソファベッド→座面とマットレスが一体になっているものが多く、湿気を取り除くのは困難(座面の上にマットレスなどを敷いて汗が染みこまない対策をする)
折りたたみベッド→たたむだけで湿気対策。併用しているマットレスがあればいっしょにひっかけておき、日当たりのいい位置に置く
日当たりのいいところに置いておけばダニの対策にもなります。天日干しできるようならマットレスだけベランダに干すのもおすすめです。
すのこベッドのデザインを採用している商品はさらに湿気に強く、お手入れもしやすいことから人気となっています。
安い
上記のような機能性を備えている割に、折りたたみベッドの値段はそれほど高くはありません。
寝心地にこだわらなければ、1万円以下で購入できる商品も多いです。
話はそれますが、新生活を始める際にかかる初期費用は約50万円と言われています。
寝具にかかる費用の相場は、約3~5万円とそれなりにウェイトを占めます。
その点を考えると、初期費用を抑える意味でも折りたたみベッドはおすすめと言えるでしょう。
※折りたたみベッドばかり推奨すると誤解が生まれそうなので追記です。
シングルサイズのベッドなら無印良品さんなどで安く売られている商品は存在します。
また実家で使っているベッド、ないし布団を一人暮らしでも使うのであれば、コストパフォーマンスとしては最強です。
折りたたみベッドのデメリット
当然ながら折りたたみベッドにもデメリットはあります。
下記が、折りたたみベッドの主なデメリットです。
- 寝心地にこだわるのが難しい
- 折りたたんだからといって、かさばらないわけではない
- いちいちたたむのが面倒
- 好きな見た目の商品がない可能性がある
折りたたみベッドを購入しようか悩んでいる人は、気になる項目だけでも目を通してみてください。
寝心地にこだわるのが難しい
折りたたみベッドは、アイデンティティである『折りたたみ』という機能に特化するために、寝心地を犠牲にしている商品が多いです。
たとえば、マットレスの縁は太めの金具が入っていることが多く、横になる位置に気をつけないとちょっとダメージを受けます。
劣化によってマットレスが痛むと、だんだん寝心地が悪くなってくることも想定されます。
それに関しては、上から別でマットレスを敷いておくことで対策が可能。
最初から布団やマットレスを敷くことを前提にしたスタンダードタイプの折りたたみベッドを購入するのもいいでしょう。
ともあれ、一人暮らしのデビューは20代前後の人が多いはず。
折りたたみベッドは確かに通常のベッドより寝心地は劣ります。しかし若ければ多少寝づらくても朝にはしっかり体力回復して一日がんばれるはず。
折りたたんだからといって、かさばらないわけではない
折りたたみベッドは、折りたたむことで家具の占有率が抑えられることは確かですが、ゼロにはならないことを覚えておきましょう。
たとえば二つ折りタイプの折りたたみベッドなら、立幅は5分の1前後に圧縮されます。
ですが、横幅はそのまま。
部屋の間取りをうまく使って家具を配置しないと、たたんだベッドの置き場所に困ることになりかねません。
折りたたみベッドは、壁際に寄せる、隙間に収納することでメリットが発揮されます
限られた空間でも広々とした生活を実現するために、家具の配置は工夫が必要です。
ただしそこまで神経質になる必要はありません。
インテリア作りはトライ&エラー。今の住まいは練習用と割り切ってもいいくらいです。
将来暮らすことになる終の住処で、自分らしいインテリアつくりができるよう、今のうちにたくさん失敗して上手な部屋作りを覚えましょう。
いちいちたたむのが面倒
たたむことで広いスペースを確保できる折りたたみベッドですが、そもそも毎朝たたむのが面倒だと感じる人も少なくないでしょう。
忙しい朝の時間、寝坊して時間が切迫している状況なら、悠長にベッドをコンパクトになんてしていられません。
折りたたむことを煩わしく感じるなら、無理に毎日たたむ必要はありません。
要は邪魔にならなければOK。普通のベッドは邪魔でも動かすことすら容易ではないですからね
部屋を広く使いたいときなどだけたたむスタイルでも、十分メリットは感じるはずです。
折りたたみベッドをたたむタイミングとしては、
- 終末の時間のあるとき
- 筋トレなど床面を確保したいとき
- 掃除をするとき
- 訪問者がくるとき
などがあげられます。
除湿のために、最低でも夏場は月に1度、冬場は週に1度、折りたたみベッドをたたむのがおすすめ。
自分はずぼらだから折りたたみベッドの機能は活かせないな、と感じている人も、今一度寝具の選択肢として商品探しをしてみてください。
ちなみにぼくは、このデメリットを逆に利用しました。
朝はいつまでもベッドでだらだらしがちなので、折りたたみベッドをたたむことで無理やり起床モードにスイッチを切り替え。
多少荒療治ですし毎朝ベッドを折りたたむのは手間ですが、二度寝をする危険性は大きく減少するでしょう。
好きな見た目の商品がなかなか見つからない
折りたたみベッドを見た目で選ぼうとすると、好みの商品がみつからない場合があります。
部屋のインテリアに統一感を持たせようとしている人にとっては、どの折りたたみベッドも決定打に欠けると思います。
どうしても選べない場合の対策としては、好みの色合いのマットレスや掛け布団を別途購入して変装させるのがいいでしょう
広げたときに視界に入りづらい位置にベッドを展開する、パテーションや家具で隠すといった方法も悪くありません。
見た目が悪い折りたたみベッド。しかし逆に言うと、バリエーションが少ない分、商品選びに時間をかけなくてもいいとも言えます。
折りたたみではなく通常のベッドを購入するのもいいですが、その前にソファベッドも検討してみてください。
特にソファを置くことも考えている人は、必ず調べておくことをおすすめします。
まとめ|折りたたみベッドは狭い部屋を快適にする
折りたたみベッドのメリットとデメリットを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
折りたたみベッドのメリット
- 部屋が広く使える
- 移動がラクラク
- 清潔感を保ちやすい
- 安い
折りたたみベッドのデメリット
- 寝心地にこだわるのが難しい
- 折りたたんだからといって、かさばらないわけではない
- いちいちたたむのが面倒
- 好きな見た目の商品がない可能性がある
睡眠の質では通常のベッドに劣る折りたたみベッドですが、優れたメリットを複数備えています。
特に狭い部屋では折りたたみベッドの恩恵を受けやすいです。
過ごしやすい空間をつくるのに、折りたたみベッドはぼくの一押し。
折りたたみベッドに興味があったら、ぜひ新生活を始める前にどんな商品があるのか調べてみてくださいね。
それではまた。
※伝わる人だけ伝われば幸いです。
今度こそまた!