太るという噂から、上記のように一日二食にすることをためらっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 上手に一日二食を取り入れれば、太ることは基本ない
- しかも若々しさの維持やお金の節約など多数のメリットがある
- 逆に誤った一日二食を続けると、太る以外にもデメリットがある
- 一日一食は難易度が高いので、ぼくはあまりおすすめしない
一日二食生活を実践するかどうかの判断材料となる情報を詰め込みました。
記事後半には一日二食生活を上手に始めるための方法も紹介。
一日二食の生活が太る、と言われる理由
SNSやネットの情報を見ていると、
「一日二食の食生活を続けていると、太りやすくなるのでやめること」
といった注意喚起や、
「一日の食事回数を三食から二食に切り替えたら、逆に体重が増えるようになっちゃった」
といった実体験ベースの口コミなどをときどき見かけます。
食事の量が減れば摂取するカロリーも減るはずなので、現実的に考えて一日三食より太ることはないはずです。
ではなぜ、食事の回数を減らしたのに太ると言われるのか。
ぼくは下記の理由を想定しています。
食事の回数を減らした分、一食当たりの摂取カロリーを増やしているから
経験上、一日三食の生活を長年続けてきた人がいきなり一日二食に切り替えるのは大きなストレスがかかります。
そのストレスを緩和する方法の1つが、一食あたりの食事量を増やすこと。
しかし消費できない分の余剰カロリーは、体脂肪として体内に蓄積されます。
また食事の量を増やすことで満腹中枢の機能が鈍ることも、太る要因の1つ。
上記の理由により肉類や乳製品、間食で菓子類を多く摂取している人は、一日二食生活が太る原因となりやすいのです。
ぼくは夕飯抜きの一日二食スタイル
一日二食生活に切り替えて1年以上経ちましたが、ぼくは太ったと感じることはありません。
その理由の1つは、おそらく「夕飯抜きの一日二食スタイル」を実践しているからだと思っています
前項で説明したとおり、食事で摂取したエネルギーは、消費されなければ基本的に脂肪として蓄積されます。
日中に活動する人がもっともエネルギーの消費が少なくなるのは、深夜から早朝にかけて。
この時間帯の前に食事を避けることで、脂肪分が身体に蓄積しづらくなる、というわけです。
学業やお仕事がある人は、朝食や昼食に十分な食事量を摂ることは難しいかもしれません。
しかし、もし夕食抜きの一日二食生活を取り入れることができれば
- 早寝をする習慣が身に付きやすくなる
- 免疫力が上がって体調が崩れづらくなる
- オートファジーが働き若々しさが保たれる
といった副次的なメリットもついてきます。
(オートファジーについては「一日二食生活を実践するメリット」の項目内でも触れます)
早寝になれば夕飯を抜いたことによる空腹もストレスに感じずらいので、気になる人は休日にでも試してみてください。
一日二食生活を実践するメリット
一日二食生活を実践すると、数々のメリットが生じます。
- アンチエイジングの効果が期待できる
- 身体の回復力が上がる
- 集中力が上がる
- 生活費が下がる
- 自分の時間を確保しやすくなる
アンチエイジングの効果が期待できる
みなさん「オートファジー」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
「ついさっき聞いた」という方も多いかと思います。
ざっくり「オートファジー」とは……
- ギリシャ語のauto(自己)とphagy(食べる)をくっつけた言葉
- 日本語では「自食作用」などと訳される
- 古くなったタンパク質を分解し、新しい状態に変えてくれる機能のこと
タンパク質は髪の毛や皮膚の素材。
ハリのあるツヤ肌やコシのあるユルフワ髪を手に入れたい人は、ぜひ利用したい機能ですね。
このオートファジーが発動するためには、16時間の断食が必要と言われています。
ですので一日二食にすることで食事の間隔が空きオートファジーが機能しやすくなる、というわけです。
身体の回復力が上がる
前項に関連しますが、一日二食にすることで身体にできた傷や体調不良などが早く回復しやすくなります。
- 食事を摂ると、消化のために身体はエネルギーを使います
- 消化にエネルギーを割いている間は、他のことにエネルギーを使いづらくなります
- よって、身体の修復が後回しとなってしまうのです
一日二食にすることで胃を休ませることができるため、自然と自然治癒力が上がるというわけですね。
ちなみに自然界の動物なども、身体に不調をきたしているときは食事をせずに巣にこもってじっとしているそうです。
これは食事を摂ることで身体の治りが遅くなることを、本能的に理解している証拠と言えるでしょう。
人間の身体にも同様のことが言えるため、不調を感じやすい人は一日二食で改善が見込めるかもしれませんよ。
集中力が上がる
空腹の状態だと集中力が上がって、作業や学習の効率がUPします。
空腹状態 = 生物にとって「命の危機」に近い状態
人間に関わらず、上記はすべての生物に言えること。
命の危機たる飢餓状況から脱して生存するためには、平時以上の能力を発揮するしかありません。
何か集中して行いたいことがあるとき、一日二食でうまく空腹状態にしておくと、予想以上の成果がでるかもしれませんよ。
生活費が下がる
当たり前のことですが、一日二食にすることで食費が下がります。
しかし「たかだか数百円の食費を減らしたって高が知れているよ」と感じている人も多いのではないでしょうか。
仮に一食あたり500円のランチを抜くようにしたら……
- 1ヶ月で15、000円の節約となる
- 1年だと180、000円の節約
これだけの金額があれば、海外旅行に行けちゃいますよね。そこそこの高級家電だって手が届きます。
「この一食を抜くことでグアム旅行が近づくぞ」
「ドラム式洗濯乾燥機を買うためならこんな空腹へっちゃらだい」
などを意識することで一日二食を継続するモチベーションになると思いますよ。
自分の時間を確保しやすくなる
食事にかける時間が減ることで、自由に使える時間が増えることも一日二食生活の大きな魅力です。
「一食分削ったって、節約できる時間なんて高が知れているよ」
という聞き覚えのあるぼやきが聞こえた気がしたので、一日二食により節約できる時間を下記にまとめました。
一日二食生活で節約できる時間……
- 食事の時間(30分/日)
- スーパーなどに食料を調達に行く時間(30分/週)
- 食事の準備の時間(10分/日)
- 食後の片づけや歯磨きの時間(20分/日)
- ゴミを処分する時間(5分/週)
※()内は、ぼくが各項目でかけるおよその時間
ざっくり計算してみたところ、ぼくの場合一日三食のときと比べて、月におよそ33時間も節約できていました。
このように食事というのはお金だけでなく、いろいろと細かい時間の浪費も重ねているのです。
一日二食生活を実践するデメリット
続いて一日二食生活のデメリットについても、深堀をしておきたいと思います。
- 空腹がストレスに感じる
- 間食で太ったり肌荒れしたりする
- 生活リズムの乱れや栄養不足が不調につながるかもしれない
空腹がストレスに感じる
今まで一日三食の生活だった人が一日二食に切り替えると、当然空腹を感じやすくなります。
空腹により肉体的な負担だけでなく、精神的なストレスも生じる
精神的な苦痛は肉体的な苦痛よりも耐えがたい、なんて言われることもあります。
そこから解放されるために、
- 一食当たりの食事量を増やしすぎてしまう
- 間食の頻度が増えてしまう
といった行動に及びかねません。
食事の量をうまくコントロールできないウチは、無理に毎日一日二食を継続しなくてもいいでしょう。
あとで紹介する「一日二食生活の上手な始め方」の内容も参考に、精神的な負担を抑えて一日二食生活を取り入れるのがおすすめです。
間食で太ったり肌荒れしたりする
前項でも触れましたが、一日二食による空腹感から逃れるため間食に走ってしまうのは太るもと。
ただ間食に関しては太るだけでなく、ニキビなど肌トラブルの要因にもなります。
- お菓子は基本的に糖質や脂質がいっぱい含まれている
- 糖質・脂質の摂りすぎで、皮脂の分泌が過剰になりやすい
- 皮脂で毛穴がつまると、ニキビが出来ちゃう
ニキビが1つ出来るだけで、楽しい一日が遅れない、と感じる人も多いのではないでしょうか。
対策として「そもそもお菓子を部屋に置かない(買ってこない)」のが有効ではあります。
しかしお菓子は「マイルドドラッグ」と言われるほど依存性の高い食べ物。
正攻法の対策が意味をなさないことなんて、往々にしてあります。
空腹に負けて間食に走るくらいなら、一日三食を栄養バランスのいい食事でとる方が健全かもしれませんね。
生活リズムの乱れや栄養不足が、身体の不調になるかもしれない
人間の体内時計というのは、食事によっても調整されているそうです。
食事の頻度を変えることで体内時計が狂うと……
- 睡眠や排せつなどに不調をきたすかもしれない
また単純に食事量が減ることで栄養不足になることも、一日二食にすることのリスクの1つ。
一日二食のメリットの項目で「空腹は集中力を上げる」と説明しました。
しかし慢性的な栄養不足は身体の倦怠感や免疫力の低下、筋肉量の減少などマイナス要素となります。
ただこちらに関しては、一日二食を1年以上継続しているぼくの実績として、
- 体調不良により欠勤したことなし
- 1日実質10時間以上の労働も問題なし
- ほぼ毎日筋トレor肉体労働で筋力少しずつUP中
といった具合なので、大きな問題はないものと捉えています。
一日二食にすることは、栄養価の高い食事を心がけるきっかけになることもあります。
若いうちから健康的な食事を摂る習慣を身に付ければ、それは大きな財産。
そういった意味でも、ぼくは一日二食のスタイルには価値があると考えています。
一日二食生活の上手な始め方
- 食事前に水分をとる
- 太りづらい食材を使うようにする
- 食事をとる時刻をずらす
- 食事の質を上げる
食事前に水分をとる
俗に言う「水っ腹」というやつですね。
食事の前に水を飲むと……
- 胃が膨れて満腹感が得やすくなる
- 過食を防止するのに効果的
もちろん空腹時に水を飲むのも効果的。
ちなみに水分補給は代謝の促進や老廃物の排出などが促されることで、美容にも効果があると言われています。
もちろんお腹から「ちゃぽんっ」と音がするほど飲む必要はありませんよ。
太りづらい食材を使うようにする
太りづらい食材をメインにすることで、食事量を多少増やすことも一日二食生活初心者におすすめです。
太りづらい食材の例……
- 海藻類
- キノコ類
- 鶏むね肉
- 納豆
- 豆腐
- もやし
- こんにゃく
などなど……
個人的に鶏むね肉は有能ですね。高タンパクで腹持ちがよく、そして安価。
「毎日鶏むね肉はしんどい!」という方は、ときどき鶏もも肉などを挟むなど工夫するのもいいですね。
他にはインスタントでもいいので味噌汁を飲むのもおすすめです。
海藻類は髪にハリを与えるのにも有効な食材。食費の割に腹が膨れる点も一人暮らし初心者と相性がいいと感じています。
食事をとる時刻をずらす
食事を摂る時間を一日三食のときとは変えてみることも、一日二食生活の導入としては有効な方法です。
二回目の食事を昼食と夕食の間に設定することができれば……
- エネルギー消費が多い日中にカロリーを消費しやすくなる
- 空腹による苦痛を和らげることができる
- 美容効果のあるオートファジーが発動しやすくなる
自分で好きなタイミングに食事時間を入れることができる自由度から、ストレスを感じづらい点もポイント。
とはいえ普通の人は日中学業やら仕事やらで、食事の時間をずらすのは難しいかもしれません。
ですので土日など、当方法を実践しやすい休日にやってみるのがいいでしょう。
食事の質を上げる
食事の回数を2回に減らす分、食事のグレードを上げてみるのも一日二食生活継続のコツと言えるでしょう。
あなたの寿命が80年と想定した場合……
- 20歳以降、一日三食で生活した場合、食事を摂る数は65,700回
- 20歳以降、一日二食で生活した場合、食事を摂る数は43,800回
一日二食生活を継続するということは、このとおり約2万回以上の食事機会を失うことになります。
であれば、その分多少お金をかけて一食あたりの満足度を高めても罰は当たらない、そう思いませんか?
ポイントとして「安いものをたくさん食べる」というよりは「美味しい料理を適量で食べる」ことを心がけましょう。
「でも料理なんて作る時間ないし」
「そもそも料理スキルなんて備わってないもん」
こういう人は、食事をつくる手間がない「宅食サービス」を利用してみてください。
- 調理は電子レンジで数分温めるだけ
- 冷凍食品なのにファミレス並みの味
- 全メニューが糖質30g以下、塩分2.5g以下でヘルシー
- メニューは自分で自由にセレクトできる
- 利用すればするほど、1食あたりのコスパが下がる
- 宅配頻度の変更やスキップ、利用の一時中止などアプリで可能
- 初回利用で3000円OFFの特別クーポンが利用できる
利用頻度に縛りはなく、一時中止することで利用しない期間の管理も必要ありません。
自分へのご褒美用に備蓄しておいて、減ってきたら新たに注文するといった使い方も可能です。
初回のクーポン分だけ利用して別の宅食サービスに乗り換えることもできますので、気軽にお試しください。
ぼくが一日一食の生活をやらない理由
実は過去に一日一食のスタイルに挑戦したことがあります。
しかし下記理由により、約1ヶ月で断念。
- 一日一食生活に切り替えてすぐ、肌荒れが起きやすくなった
- 身体の構造が太りやすい状態に変化する可能性があった
どちらかというとぼくは大食漢よりなので、食事量が制限されるのはしんどいものがあります。
ですので一食当たりの食事量をある程度増やしているのですが、それが一日一食生活では、ニキビの発生という形で裏目に出ました。
というのが医学的な根拠。
が正直なところ「断食の影響がニキビという形で具現化したのかな」と考えています。
また一日一食生活を継続した場合に、身体が太りやすい構造に変化する可能性も断念の大きな理由。
- 人間の歴史は飢餓との戦いだった
- 時には限られた食料を長く体内でエネルギーとして活用しなくてはいけない場面もあった
- 体内にエネルギーを備蓄する = 脂肪として蓄えるということ
原始の人たちは生きるためにこの仕組みを上手く活用してきました。
しかし飽食が当たり前の現代に生きる我々にとっては無用の産物。基本的に機能もしないでしょう。
しかし一日一食生活が続けば、肉体的には太古の時代のような飢餓状態を思い出します。
その結果、「体内にエネルギーを備蓄する」機能が復活。
これを回避するための適正な食事量を、ぼくはコントロールする自信がありません。
以上2つの理由から、今後もぼくは一日一食生活は行うことはないと想定しています。
【一日二食生活の結論】時には自分を甘やかして、上手に一日二食のスタイルを取り入れよう
貴重なお時間を割いてのご清覧、ありがとうございました。
一日二食の生活は、上手に取り入れれば太ることはないですし、メリット盛りだくさんです。
不健康な食品でダラダラと一日三食を続けるくらいなら、一日二食にして上質な食品を摂るほうが健全。
一日二食生活で心を豊かにすることが、一人暮らし生活のQOL向上にきっと貢献してくれますよ。
では、今日はここまでっ。